世界で通用する「地頭力」のつくり方 自分をグローバル化する5+1の習慣
タイトルに「地頭力」とあるけれど、頭の使い方を鍛えるという趣旨ではないです。グローバルに活躍していくための考え方や学び方についての本でした。
作者の英語学習方法は気合が入っているので、自分の状況を鑑みると、ちょっと焦りを感じてしまいました。。
【作者】
山中俊之
【あらすじ・概要】
世界はグローバルに融合してきているので、日本だけで考えていては断ちいかなくなる、との認識から、多様性を持つことを勧める。
その方策として以下の5つの習慣を提言している。
・「情報」を変える
日本中心の見方に偏っている。日本発信以外の情報に触れるべき。海外の情報で「知らないことすら知らない」ものもある。海外メディアやソーシャルメディアを活用していくこと。
・「知識」を変える
日本人は学校卒業後に勉強しない。情報の中からコアになる知識を身に着けるべき。学際的な知識や、哲学、芸術、宗教 などの教養が必要。
・「ワークスタイル」を変える
日本人は組織に依存する傾向が強く、自己のキャリアへの意識が弱い。経済的にはグローバルな融合が進んでおり、自分のアウトプットと時間単価を他国の労働者とも比較して考えなければいけない。イニシアチブをとることがリスクとなる日本での働き方から脱皮することも必要。
・「コミュニティー」を変える
個人の中での多様性を高めるため、他業種の人、日本人以外の人とのコミュニティーも持つべき。LinkedIn等のソーシャルメディアをうまく利用するとコミュニティーを広げやすい。
・「オフ」を変える
本業だけでなく、「文化・芸術」に関する話、「社会の事象に対する自分の見識」を語れるようにならないと、世界で評価されない。スケジュールを決めるときにも「まずはオフから埋めていく」くらいの気持ちが必要。
・英語学習
世界では英語ができないと相手にされない。「通じればよい」というレベルでは相手に失礼。英語ができないことによる機会損失は相当大きいはず。
【感想・考察】
ネットの発達などで、海外にいても日本発の情報を簡単に取ることができるようになっている。せっかく海外に住んでいても、情報や人間関係が閉じてしまうのはもったいないことだと感じる。
幅広い知識を得て多様性を広げることが、可能性につながるのは間違いないと思う。「自分の核となる部分」を持つためにも、幅広く「知っている」ことは必要なのだろう。
【オススメ度】
★