チュートリアル
ゲームキャラクタの立場で世界を見たらこうなるのだろうか、というような話です。数十ページと短いのですぐに読めました。
【作者】
円城塔
【あらすじ・概要】
セーブポイントが浮かぶ「チュートリアル」という名の街で、「この話の主人公」は「また別の話の主人公」と出会い、一緒に暮らすようになる。
ある時突然「別の話の主人公」は「この話の主人公」のもとを去ってしまう。「この話の主人公」は過去のセーブポイントロードを繰り返し「別の話の主人公」と出会えるルートを探すが、変数が多すぎ同じ状況には中々ならない。
いつか他のキャラクタを使うこともできるようになった「この話の主人公」は数十年を経て、自分が「別の話の主人公」と一緒に過ごし年老いていたルートを見つける。
【感想・考察】
ゲーム内の仮想世界に視点を移してみるのは面白い。
もし現実世界にセーブポイントがあったら、やり直しがきくと思う人は奔放にふるまい世界は無秩序になるのか、あるいは結局普通の世界に落ち着くのか、そのあたりの考察も面白い。
【オススメ度】
★