ヒロインの格式
【作者】
神崎京介
【あらすじ・概要】
友美は身勝手な恋人の藤野に振り回される。深夜に呼び出され、事が終われば邪魔者扱いで追い払われる。完全に「都合の良い女」だが「藤野を喜ばせたい、藤野の喜びが自分の喜び」と感じ振り回され続ける。
友美は友人の洋子に愚痴るが、心の中では振り回される自分を楽しんでいる。ある日洋子が恋人からプロポーズされたが、洋子も優しいだけの自分の恋人を大事に思いながらも、身勝手な藤野に翻弄される友美を羨ましいと感じる心情を吐露する。
【感想・考察】
先日読んだ「肉体の悪魔」では、女性を翻弄する男性の側の身勝手な心理描写が秀逸だったが、この作品では振り回される女性の側の思いが漫画的なコミカルさで描かれている。男性視点では中々女性の感じ方が分からないものです。。