毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

あなたのままで奇跡を起こす!思考選びの実験

【作者】

 都築まきこ

 

【あらすじ・概要】 

 ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」に感銘を受けた作者による、いわゆる「引き寄せの法則」系統の本。不安や焦りがあるときも、自分自身を変えるのではなく「思考や言葉の選択を変えればうまくいく」という。

 「自分の人生は自分が選んだ思考と言葉と行動で作られてきた」という認識で、より良い人生のためには「思考を選び、言葉や行動を選ぶ」ことが必要とする。生まれ持った性格よりも「思考の選択のクセ」の方が影響が強い。「一週間でいいから、今までと違う選択をすることで何が起こるか試して欲しい」という。

 人は外界の刺激に対して「自然に判断」し、何らかの感情・行動を起こす。この「自然な判断」の前に一呼吸置き「違う思考」を選ぶことで、行動も変わる。

 過去に抑圧した感情が「思考のクセ」を作ることもある。たとえネガティブな感情であっても一旦は受け入れ、一呼吸置いて意識的な選択をすればいい。自分の気持ちを素直に受け入れ、自分が本当にしたいことを「自分にとって有利な思考」「自分の未来にふさわしい思考」を自然に選択できるようにしていく。

 冒頭や最後の部分で人間関係、お金、恋愛、仕事などいくつかのケースで、思考選択のサンプルを提示している。

例えば「Aさん主催の友人の集まりに自分だけ誘われていないことを、Bさんに教えられたとき」の思考として、

①Aさんはメールを送り忘れてドジだなぁ。教えてくれたBさんに感謝して参加しよう。

②Aさんは私が嫌いなんだ。誘われない私は惨めで悲しい。

という選択を対比させ、どういう結果を引き寄せやすいのか説明している。

 

【感想・考察】

 ある特定の外界の刺激に対して、ある特定の感情が引き起こされるのは「自動的な反応」で当たり前と考えがちだ。だが「刺激」と「反応」の間の隙間にに「判断」を挟むことはできるのが、理知的な人間としての生き方なのだろう。

 出来事に対してどう反応するのかは、「染み付いたクセ」に依るところが大きいのだろうが、一瞬でも間を置いて自分の思考を客観的に見ることができれば、より良い方向に持っていくことができるのかもしれない。

 「奇跡を起こす」というタイトルや、「引き寄せの法則」系統の話はちょっと身構えてしまうところもあるが、「感情や行動は選択できる」と認識することは意味があるものだと思う。

 

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