毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書

【作者】

 小原和啓

 

【あらすじ・概要】

 団塊世代以前と最近では「何のために頑張るか」が違っている。以前は「達成・快楽」を求めていたが、「意味合い・良好な人間関係・没頭」を目指している。がむしゃらに達成を目指してきた世代からみると理解しがたいかもしれないが、モチベーションのあり方が環境の変化に合わせ変わってきたことを認識し、上の世代も若い世代も相互に理解をすることが必要。断崖以前の世代はいろいろなモノが不足していたので、「乾いていた」のに対し、最近の世代は既になんでも揃っている中に育ったので「乾けない」

 ソフトバンクの孫正義や楽天の三木谷は、「日本一」、「世界一」という目標を掲げ、がむしゃらに邁進しているが、Facebook のザッカーバーグは数千億円での買収にも応じず、自分が楽しいと思うことに没頭して結果的に富を得ている。

 

 AI が高度化し「単純作業」や「合理性に基づく判断」であれば人間は敵わないレベルに既に達している。「私は誰に何を言われても、これが好きだ」という偏愛、嗜好性は非効率であるがゆえに 合理的計算では導き出すことは難しく人間の強みになると、筆者はみている。そういう部分では画一的な目標の達成を求めた世代よりも、「乾けない」世代の方が強みを持っていると考えられる。

 

 個人がそれぞれ「意味合い」を求め、好きなものに「没頭」できるようにするには、お互いの強みを活かしていくチーム作りが大事になる。それぞれが持っている、それをする理由「WHY」を尊重する姿勢、相手を信頼して任せることが大事になる。「価値=違い×理解」

 食べるための仕事「ライスワーク」から、生きがいとしての仕事「ライフワーク」に移行させていく。お金を得るための仕事にも真剣に集中しながら、自分の「ライフワーク」の時間を確保し、少しずつ「好き」を「得意」に変えていく。

 好きなこと→得意なこと→対価を得られること→世界が求めるもの と移行し、重なる部分が「生きがい」になる。

  

【感想・考察】

 「最近の若いものは覇気がない」という年配世代もいるが、達成したいと思っていることがずれていることを認識できないと、お互いに不幸なのだと思う。「良好な人間関係」のなかで、自分が「意味合い」を感じることに「没頭」できるのは幸せだと思うし、その結果目標を「達成」し、「快楽」が得られるなら素晴らしいと思う。相手が何を尊重しているのか理解するようにしていきたい。

 また、筆者の働き方は極めて魅力的だ。バリなどで過ごしながら、ネットワークを通じてコンサルティングなどの仕事をし、世界中に家族を連れて回りながら世界を知り、インサイトを得るための活動をしている。365日、24時間が仕事であり、趣味であるという「ライフワーク」に生きるのは素晴らしいと思う。

 

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