毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める

【作者】

  築山 節

 

【あらすじ・概要】

    脳神経外科医であり、脳の機能回復を専門とする作者による、脳の機能を保ち高めるための良い習慣を語る本。参考になるポイントは多いが、中でも特に印象に残った項目を挙げる。

・生活の原点をつくること。

   寝る時間はずれても起きる時間はできるだけ一定とすること。起きてからのウォーミングアップが必要。体を動かしたり、誰かに挨拶して声をかけるなど。手を動かすのも効果的。

 

・集中力を高めるためには時間制限を設けるのが効果的。脳は自分から回転数を上げることはできないが、「時間と仕事の量を認識すること」で、集中力を高めることはできる。

 

・睡眠は脳を休めるだけでなく、思考を整理する効果もある。できるだけ睡眠時間を確保することは大前提。眠る前に課題を認識しておくと、脳が自動的に考えを整理して、目覚めた時にまとまっているということも起こる。

 

・脳の持続力を高めるためには、単純な雑用など「面倒なこと」を粘り強くこなしていくことが効果的。「毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない 耐性を育てる」とする。選択・判断・系列化ができることが重要だが、掃除や料理など家事をすることで効果的に鍛えることができる。

 

・思考の整理と物の整理とはつながっている。脳の中の情報も体系化して整理しないと保持できない。身の回りを整理することも、選択・判断・系列化の能力を高める。要領の良い人ほど整理の習慣がついていないこともある。思考力が衰えていると感じたら、整理整頓をすることで回復の助けとなる。

 

・注意力を高めるために意識して目を動かすことが必要。特に最近ではディスプレイに視線が固定されることが多いので、上下左右だけでなく、奥行き方向のフォーカスも意識してダイナミックに視覚情報を取り入れるようにする。また逆に、ラジオなど視覚を遮断した状態で情報を取り入れる訓練も脳を鍛える。

 

・記憶力を高めるためには、アウトプットを前提としてインプットすることが効果的に、こまめにメモを取り情報を解釈して誰かに報告することで記憶力は高まる。

 

・脳が活性化していると長く話すことができる。相手の反応を見ながら、例え話などを交え、会話を膨らませていくことは極めて高度な作業。

 

・肥満などは器質的に脳を衰えさせる。一般的な話だが、適度な食事と適度な運動は脳の健康のためにも重要。

 

・想像力を高めるためには、インプットの蓄積があることが前提。「何ため」のアイディアか、よりも「誰のため」のアイディアかと考えた方が具体的な発想に至りやすい。

 

・意欲を高めるためには、小さな成功でも認め評価することが必要。自分が一番初心者になるような環境に敢えて身を置き、謙虚に教えをこう経験をすることも効果的に。

 

【感想・考察】

     非常にわかりやすい説明で具体的な行動指針が語られている。医師の書いた本だけあって、単純なイメージだけではなく器質的な問題や臨床経験に基づく話も多く、非常に読み応えがある。「毎日小さく自分を律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる」という言葉は特に深く刺さった。実際の行動に反映させていきたい。

 

 

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