脳科学意が教える他人に敏感すぎる人がラクに生きる方法
【作者】
高田 明和
【あらすじ・概要】
医学博士が書いた 敏感すぎる人についての本。
世の中には周囲の環境に敏感な人間が20%程度はいて、HSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれている。これは性格の弱さではなく「気質」だとしている。人よりも敏感に周囲に反応するため、周囲に影響され生きにくいと感じている人が多い。
周囲の人も自分自身も「内向的」、「臆病」というレッテルを貼ってしまうことが多く、ストレスをためやすい。対人関係だけでなく、光や音などの環境にも過剰な反応をする人も多い。人によって過剰反応を示す対象は多様。うつ病と診断されることも多いが、通常状態から何らかの原因で内向きになってしまううつ病とは異なり、元々の気質であるため、薬等の治療は一般に効果がなく、悪影響を与えることもある。
作者自身も敏感すぎる人であり、同じ悩みを持つ人に以下のような提言をしている。
・敏感な人は参謀的な役割に向いている。社会で必要な存在だと自覚を持つ。
・芸術家などは敏感な人が多い。敏感だから見える世界があり表現できることがある。
・敏感さは必ずしも「内気」、「臆病」と繋がらない。自分にレッテルを貼らない。
・広い人間関係よりも、自分を理解してくれる少数との深い関係が大事。
・自分と他人の境界を作り、他人のことを自分のこととして考えない。
・周囲の人や環境が深いと感じたら極力逃げる。
・「断ること」は相手のためにもなると考え、良いことと捉える。
・呼吸に意識を集中するだけでリラックスできる。
・完璧を求めず、まあまあで納得する。
など。
【感想・考察】
著者は医学博士だが、著者自身の経験と対応策を書いたもので、医学的な分析や見解があるわけではなかった。むしろ電磁波の影響など若干オカルト気味の話もあった。
私自身は過敏になる傾向は弱いと思うが、周囲には敏感な反応をする人もいて、そういう人の考え方・感じ方が少し理解できたような気がする。