毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

SF

『ファンタジスタドール イヴ』 野崎まど

万有引力とは ひき合う孤独の力である 宇宙はひずんでいる それ故みんなはもとめ合う こじらせマッドサイエンティストたちの物語 タイトル:ファンタジスタドール イヴ 作者 :野崎まど オススメ度 SF設定 ★★★★☆ 主人公の狂気 ★★★★☆ ストーリー ★★★☆☆ 総合オ…

『やり残した、さよならの宿題』 小川 晴央

下手くそでいいじゃない。 無様だっていいじゃない。 でもそれが。最高にかっこいいよ! タイトル:やり残した、さよならの宿題 作者 :小川 晴央 タイムリープSF ★★★★☆ 少年少女の物語 ★★★★☆ ラストどんでん返し ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 小学…

『君と時計と雛の嘘 第四幕』 綾崎隼

雛美の「嘘」に涙が止まらない。。 タイトル:君と時計と雨の雛 第三幕 作者 :綾崎隼 SF小説度 ★★★☆☆ 恋愛小説度 ★★★★☆ ミステリ度 ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ - ネタバレあり 「君と時計と塔の嘘」シリーズ第4幕。 10月10日の学園祭当日に「杵…

『君と時計と雨の雛 第三幕』 綾崎隼

大切な人たちを、ただ大切にしながら生きて行けたなら。 きっと、それだけで彼女は幸せだったのに。 タイトル:君と時計と雨の雛 第三幕 作者 :綾崎隼 SF小説度 ★★★☆☆ 恋愛小説度 ★★★★☆ ミステリ度 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ - ネタバレあり 「…

『君と時計と塔の雨 第二幕』 綾崎隼

傷つくことも、傷つけられることも上手に避けて。 一番大切な言葉だけ口にできないまま、こうして大人になっていく。 タイトル:君と時計と塔の雨 第二幕 作者 :綾崎隼 SF小説度 ★★★☆☆ 恋愛小説度 ★★★★☆ ミステリ度 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ -…

『三体』 劉 慈欣

SF

自分の価値観、世界観が崩壊するとき、 人は何を根拠に世界と繋がることができるのか。 めっちゃ濃厚なSF作品!! タイトル : 三体 作者 : 劉 慈欣 オススメ度 本格SF ★★★★☆ 本格サスペンス ★★★☆☆ 続編待ち遠しい ★★★★★ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 文…

『虐殺器官』 伊藤計劃

罪はトレードオフ。 自分の罪を受け入れる力はあるか。 タイトル : 虐殺器官 作者 : 伊藤計劃 オススメ度 SF設定の面白さ ★★★★☆ 言葉の力 ★★★☆☆ 罪を受容する力 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★☆☆ あらすじ - ネタバレ 911の後の世界で、人々はテロを防ぐため生…

『小説 天気の子』 新海誠

タイトル : 小説 天気の子 作者 : 新海誠 オススメ度 恋愛ストーリー ★★★★☆ 大人になるってこと ★★★★★ 緻密な伏線 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ 君の大丈夫になりたい 君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての大丈夫になりたい あらすじ 16歳の高校生 森…

『HELLO WORLD』 野崎まど

野崎まどさんのSF小説です。 同じ作者の作品の「アムリタ」や 「Know」と同じように、完璧に演算可能な世界で、「人の心」はどう振る舞うのかを描き出しています。 一風変わったSF恋愛ストーリーです。 タイトル HELLO WORLD 作者 野崎まど あらすじ・概要 2…

ランドスケープと夏の定理

SF

SF世界設定が素晴らしく面白い! 自然言語の存在可能性だとか、 「存在は座標でなく濃度で規定される宇宙」だとか 「マルチバース的多様性を重層的にアーカイブする宇宙」とか 好奇心が刺激され空想が捗ります。 色々詰め込みまくった世界設定の面白さと比べ…

白い服の男

SF

「正義のためなら悪事もいとわない!」という話に 「健康のためなら死ねる!」的な皮肉を感じます。 30年以上前の作品ですが古さを感じさせません。 さすが星新一さんです。 【タイトル】 白い服の男 【作者】 星新一 【あらすじ・概要】 ショートショートで…

鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4)

SF

「左右が反転する鏡の国に入ったら何が起こるか」を SF的に突き詰めるのが面白い! 素粒子レベルまで反転する考えると、 あまり平和な話にはならなそうです。。 【タイトル】 鏡の国のアリス(広瀬正小説全集4) 【作者】 広瀬正 【あらすじ・概要】 表題作…

サクラ咲く

学校を舞台にした3つの連作短編集です。 辻村深月さんには、時々影を感じますが 本作はまっすぐに優しい作品でした。 この作者の作品では、いまのところ一番好きです。 【タイトル】 サクラ咲く 【作者】 辻村深月 【あらすじ・概要】 3編の連作短編集。 約…

森博嗣、Wシリーズの最新作! 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly?

SF

人がほぼ不死となった数百年後の世界を描く、Wシリーズ10作目です。 これでシリーズ完結なのかな? 【タイトル】 人間のように泣いたのか? Did She Cry Humanly? 【作者】 森博嗣 【あらすじ・概要】 キョートで行われる人工知能と人工生…

エターナル 前編・後編

SF

「愛をとり戻せ!」というSFです。 前作の「エンジェル」の300年後の話で、前作の後に読むことをお勧めします。 【作者】 如月恭介 【あらすじ・概要】 300年前人類は、創造主が仕込んだ「種としての寿命」の罠を見抜き、 一握りの人間に未来を託した。 人類…

エンジェル

SF

「現代版ノアの箱舟」に乗せた人間賛歌ですね。 「創造主と人類の戦い」と壮大なスケールの話ですが、SF的設定も練られていてリアリティーをもって読めます。 中々面白い作品でした。 【作者】 如月恭介 【あらすじ・概要】 発症すると急激に老化が進み、数…

タイムマシンを教えるために

タイムトラベルSF と 密室ミステリ を一緒に楽しめるお話です。赤井五郎さんの作品にしてはコミカルな雰囲気なのですが、最後まで読んでみると時間を超えた人々の思いが美しく描かれていて、いつも通り寂しさの残る感動を与えてくれます。とても面白い。 【…

箱の中の優しい世界

ブロックチェーンをモチーフにしたと思われる「ボックスチェーン」の技術を巡るお話です。 個人情報が情報インフラを担う大手企業に独占されていることの危うさや、膨大な情報の流通が「清廉潔白・品行方正」をヒステリックなまでに追い求める雰囲気の不気味…

今度君に逢えたら

タイムリープものです。暗くなりがちなストーリー展開ですが、登場人物たちの掛け合いが絶妙で、明るく楽しく読めました。 【作者】 くみた柑 【あらすじ・概要】 16歳の誕生日を目前に控えた麻由美は、母親のめぐみと二人暮らしをしていた。ある日挙動不審…

八月の翼

赤井五郎さんの作品では無国籍な感じ街が舞台となることが多いのですが、この作品では古いアメリカの田舎町をイメージしているようで、いつもとは違う感じでした。 少年少女の日常物語的な始まりから、ホラーへ、そこからSFへと展開していく流れに引き込まれ…

時をかける少女

「時をかける少女」のシリーズで見たことがあるのは、細田守のアニメ版だけ、原作小説は初めて読んだのですが、かなり短い短編だったことに驚きました。コアとなるアイデアが力強いものであれば、ストーリーは時を超え生き残っていくのですね。 【作者】 筒…

ドッペルゲンガーを殺せ: ショートショート・短編集

切れのあるショートショートは 大好きです。短いと説明不足で分かりにくくなることもありますが、無駄が削がれて鮮烈な印象を残すこともあり、そういう作品に出会えると嬉しくなります。 【作者】 小河原正弘 【あらすじ・概要】 20編のショートショートと、…

おうむの夢と操り人形

完全にペッパーくんをイメージしたロボット「パドル」が活躍します。「契約更新されなかったペッパーが大量に返却されている」というニュースを見たばかりなので、リアリティーを感じます。細かい技術的な話が、個人的にはとても面白いのですが、読む人を選…

九月に蝉の鳴くところ

夏休み前の少女の日常を描く話と思いきや、徐々に不思議な世界に引き込まれ、「意味が分かると切ない話」になっています。短い作品ですぐ読めますが、印象に残る話でした。 【作者】 赤井五郎 【あらすじ・概要】 8月も終わりを迎える頃、京子たちが暮らす「…

グラーフ・ツェッペリン 夏の飛行

SF

世界の「開け口」を探している女子高生が、世界の切れ目は至る処にあると気が付く話です。短いのでサクッと読めます。 【作者】 高野史緒 【あらすじ・概要】 女子高生の夏紀は、子供の頃飛行船を見た記憶を持っている。だがその時見た飛行船が日本に訪れた…

天空の矢はどこへ? Where is the Sky Arrow?

「血か、死か、無か」に続くWシリーズの9作目です。ミステリ作家の作品ですが、謎解きに重点の置かれたシリーズではありません。「人工知能や生命工学が進歩した世界はこういう風になるのかなあ」というSF的空想を楽しむものなのだと思います。 完全に理系…

チュートリアル

SF

ゲームキャラクタの立場で世界を見たらこうなるのだろうか、というような話です。数十ページと短いのですぐに読めました。 【作者】 円城塔 【あらすじ・概要】 セーブポイントが浮かぶ「チュートリアル」という名の街で、「この話の主人公」は「また別の話…

少女終末旅行

SF

久しぶりにマンガを読みました。文明滅亡後の世界を旅する話ですが、少女2人の会話が素晴らしく暗くならず、暖かい物語になっています。 【作者】 つくみず 【あらすじ・概要】「ユーリ」と「チト」の2人の少女が、ケッテンクラートという半走軌車に乗り、荒…

一九八四年

「戦争は平和なり」 「自由は隷属なり」 「無知は力なり」 というスローガンが物語の内容を表現しています。 ディストピア作品としてよく名前を聞くので読んでみましたが、実に面白い。 権力を永続させようとする支配者が、どのように人民をコントロールして…

血か、死か、無か

【作者】 森博嗣 【あらすじ・概要】 今から百数十年後の世界を描く Wシリーズの第8弾。 エジプトで「初めて人を殺した人工知能」と言われる「イマン」が、人間と敵対した人工知能ベルベットと交信していたことが確認された。外部とのネットワーク接続が完…

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