毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ファンタジー

『宵山万華鏡』 森見登美彦

祇園祭の宵山に捉われてしまった人たちの物語です。 祭りのにぎやかさと喧騒が去った後の寂しさを感じさせる、切ないファンタジーです。 リンク先であらすじと感想を紹介しています。 よろしければご覧ください。 booklet.world

『ペンギン・ハイウェイ』 森見登美彦

小学4年生のアオヤマ君が、憧れているお姉さんたちと突如現れたペンギンの謎を解き明かしていきます。少年の、140日間にわたる初恋と成長の物語。さわやかで良い話でした。 リンク先にあらすじと感想を上げています。読んでもらえると嬉しいです。 booklet.w…

『有頂天家族』 森見登美彦

森見登美彦さんらしい京都ファンタジーの世界で、ユルく生きる狸たちがカッコいい。ただ楽しく生きようとする狸一家が、狸鍋愛好家やライバル狸たちに巻き込まれ、家族の絆で乗り越えていくお話です。 こちらのブログにあらすじと感想をあげました。 読んで…

『出雲のあやかしホテルに就職します : 2』 硝子町玻璃

妖怪も神様も人も分け隔てなく受け入れるホテルの話です。 日本に息づく素朴なアニミズムを感じさせます。この緩さが心地よいと感じる自分はやはり日本人なのですね。 こちらのブログにあらすじと感想を書きました。リンク先を見てもらえると嬉しいです。 bo…

『出雲のあやかしホテルに就職します』 硝子町玻璃

妖怪も神様も人間も分け隔てなくもてなす『ホテル櫻葉』 こういう自然観がしっくりくるのは、日本人だからだろうか。。 タイトル:出雲のあやかしホテルに就職します 作者 :硝子町玻璃 オススメ度 八百万の神たち ★★★★☆ 霊能力者たち ★★★☆☆ ラブコメ ★★★★☆ …

『君が電話をかけていた場所』 三秋 縋

「私の自由のために、祈ってください」 彼女は何に縛られていたのか、最後になって分かります。 タイトル:君が電話をかけていた場所 作者 :三秋 縋 オススメ度 恋愛物語 ★★★★☆ 青春の夏の物語 ★★★★☆ ミステリ ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 深町陽…

『僕が電話をかけていた場所』 三秋 縋

私は、今度こそ、幸せな結末の『人魚姫』にしたかったんです。 これでようやく、私は私自身にけりがつけられそうです。 タイトル:僕が電話をかけていた場所 作者 :三秋 縋 オススメ度 青春の夏の物語 ★★★☆☆ 伏線回収 ★★★★★ 悲恋の物語 ★★★☆☆ 総合オススメ…

『ダンシング・ヴァニティ』 筒井康隆 

マルチバースを疾走する、サイケデリックな走馬燈。 不器用な男と家族が織りなす哀愁の物語。 タイトル:ダンシング・ヴァニティ 作者 :筒井康隆 オススメ度 疾走感 ★★★★☆ 幻想的SF ★★★★☆ 哀愁の家族 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 同じ情景が少しず…

『二度めの夏、二度と会えない君』 赤城大空

大切な人を二度失う。 今度はひとかけらの後悔も残さないように。 タイトル:二度めの夏、二度と会えない君 作者 :赤城大空 オススメ度 青春ストーリー ★★★★☆ タイムリープSF ★★★★★ 恋愛物語 ★★☆☆☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 北高3年生の篠原智がギタ…

『僕が七不思議になったわけ』 小川 晴央

不安ばかりでもよい。恐怖ばかりでもよい。認めがたい後ろ向きな思いばかりでもよい。 でもその中に落ちているひと欠片の心を、決して無視してやるな。 タイトル:僕が七不思議になったわけ 作者 :小川 晴央 オススメ度 恋愛小説 ★★★☆☆ 巧妙な伏線 ★★★☆☆ ど…

『やり残した、さよならの宿題』 小川 晴央

下手くそでいいじゃない。 無様だっていいじゃない。 でもそれが。最高にかっこいいよ! タイトル:やり残した、さよならの宿題 作者 :小川 晴央 タイムリープSF ★★★★☆ 少年少女の物語 ★★★★☆ ラストどんでん返し ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ 小学…

『京都烏丸御池のお祓い本舗』 望月麻衣

気楽に読める「オカルト系ミステリ」 タイトル : 京都烏丸御池のお祓い本舗 作者 : 望月麻衣 オススメ度 オカルト要素 ★★☆☆☆ ミステリ要素 ★★☆☆☆ キャラ魅力 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★☆☆ あらすじ 会社をリストラされ恋人とも別れた木崎朋美はバーでやさぐ…

『今夜、きみの声が聴こえる』 いぬじゅん

人は誰もが誰かを支え、誰かに支えられている。 誰もが誰かの特別な存在で平凡な存在ではありえない。 泣かされる話です。 タイトル : 今夜、きみの声が聴こえる 作者 : いぬじゅん オススメ度 泣ける度 ★★★★☆ 恋愛度 ★★★★☆ 青春度 ★★★☆☆ 総合オススメ度 ★…

『魔法使いと最後の事件』 東川篤哉

「魔法使いマリィ」シリーズ第4弾! 本格倒叙ミステリ × 奥様は魔女 タイトル : 魔法使いと最後の事件 作者 : 東川篤哉 オススメ度 本格倒叙ミステリ ★★★★☆ 魔法ファンタジー ★★★☆☆ ベタベタラブコメ ★★★★★ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ ・魔法使いと幻…

『小説 天気の子』 新海誠

タイトル : 小説 天気の子 作者 : 新海誠 オススメ度 恋愛ストーリー ★★★★☆ 大人になるってこと ★★★★★ 緻密な伏線 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ 君の大丈夫になりたい 君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての大丈夫になりたい あらすじ 16歳の高校生 森…

『彼女と彼女の猫』 新海 誠、永川 成基

タイトル : 彼女と彼女の猫 作者 : 新海 誠、永川 成基 オススメ度 ねこの気持ち ★★★★☆ 人間の気持ち ★★★☆☆ 世代を超えた絆 ★★★★☆ 総合オススメ度 ★★★★☆ あらすじ ネコから見た人の世界と、人から見たネコたちを描く、4つの連作短編集。 映画「天気の子」…

『ムゲンのi : 上・下』 知念実希人

圧倒されました。 医師としての経験なのでしょうか。近親者の死を乗り越えようとする人たちに寄り添い、勇気づけるようなお話です。 幻想的な夢の世界での医療ミステリで、いろいろな要素がテンコ盛りですが、決して煩くはなく、加速していくストーリーに引…

『ねこつくりの宮』 高山環

とりあえず「ねこ鍋」画像を検索しました。可愛くて癒されます! 哀しみに囚われたとき、隣にいてくれる暖かい存在には本当に救われます。温もりは必要不可欠なものなのでしょう。 それでも人は、何か足りない満たされない思いを抱えて生きていきます。 自分…

安楽椅子探偵アーチー

「安楽椅子に座って事件を解決する探偵」じゃなくて 「しゃべる安楽椅子が探偵」という設定だけでお腹いっぱいです。 「モーリスのいた夏」でも思ったけれど、この作者さんは 設定の発想力がすごいと思う。 【タイトル】 安楽椅子探偵アーチー 【作者】 松尾…

神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~

動物や宇宙人や紙幣など 「人ならざるものたち」の寓話です。 「夢を叶えるゾウ」シリーズからブレない 水野敬也氏のメッセージが込められています。 【タイトル】 神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~ 【作者】 水野敬也 【あらすじ・概要】 動…

モーリスのいた夏

大人になると見えなくなる「人くい鬼」を巡る 17歳と10歳の二人の少女のひと夏の出来事です。 「少女時代の終わり」の切なくてさわやかな雰囲気が好きです。 【タイトル】 モーリスのいた夏 【作者】 松尾由美 【あらすじ・概要】 17歳の女子高生の信乃が避…

午前0時のラジオ局

ラジオ局での「ちょっと不思議なできごと」の物語です。 現役のアナウンサーさんが書いているだけあって 仕事内容の描写はリアリティと迫力のあるものでしたが 設定はファンタジー寄りです。 6話ともとも悲しいストーリーなのですが、 主人公たちの関りをみ…

最後の夏-ここに君がいたこと-

村上春樹さんの「風の歌を聴け」で 「セックスと人の死が出てこないのが優れた小説の条件」 とあった記憶があります。 実際には禁じ手にしたいほど、 人の心を揺さぶる題材だということなのでしょう。 そういう意味では定番ですが 男女の愛と男同士の友情が…

天国までの49日間

「いじめ」のお話です。 デフォルメされたキレイすぎる展開で 消化しきれないところもあったけれど 作者さんの思いは伝わってきました。 【タイトル】 天国までの49日間 【作者】 櫻井千姫 【あらすじ・概要】 中学二年生の折原安音はいじめを苦に自殺した。…

青春SPOOKY!

新潟を舞台とした怪奇小説短編集です。 幽霊とか死体を蘇らせた傀儡とかが出てくるし 結構グロいシーンもあるけれど 不思議と怖さは感じなかったです。 【タイトル】 青春SPOOKY! 【作者】 ヤマダマコト 【あらすじ・概要】 3つの短編集。 青春スプーキー 29…

三月の雪は、きみの嘘

「あるところに、ウソばかりついている女の子がいました」 という絵本の引用から始まる、 どうしても「ウソをついてしまう」少女の物語です。 少女が、自分を縛る「かつてのウソへの後悔」を 周りを囲む優しい人たちの力を借りて 少しずつ解き前進していく姿…

灰は灰へ:Ashes to Ashes 伊達町サーガ

北海道の伊達町を舞台とした3つの短篇集です。 SF、ホラー、エロ、ミステリ等々をまぜこぜにしたような 夢の中に取り残されたような不安を感じさせる話です。 どの話でも兄弟・姉妹のつながりが 描かれているのは共通要素で、 どこかで繋がっているように見…

夢の終わりで、君に会いたい。

「いつか、眠りにつく日」に続く いぬじゅん さんの作品です。 前作に続き、人の死が絡む切ないストーリーですが 「生きていることの素晴らしさ」や 「言いたいことは言わなきゃダメ」という思いが 込められているように感じます。 「誰かの期待に沿うこと」…

いつか、眠りにつく日

事故にあった女子高生が「案内人」に導かれ 四十九日の猶予期間に、この世の未練を解消していきます。 「生きていることを大切にしなければ」と感じ、 泣かされる話でした。 【タイトル】 いつか、眠りにつく日 【作者】 いぬじゅん 【あらすじ・概要】 森野…

思い出がきえないうちに

「コーヒーが冷めないうちに」「この嘘がばれないうちに」 に続くシリーズ3作目です。 前作から15年後の世界で、舞台も東京から函館に移っていますが、 またまた変わらず、泣かせにくる作品でした。 【タイトル】 思い出がきえないうちに 【作者】 川口俊和 …

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