毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『運は操れる』 DaiGo

「運」を因数分解すると「確率」✖️「試行回数」確率は動かせないのだから、人間にできるのは「試行回数の増加」試行回数を増やすための考え方や、チャンスに気づく力の鍛え方を解説する本です。全くその通りだけれど「試行回数増加」のコストを無視すると「…

『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』 デビッド・A・シンクレア

「老化は治療可能な病気」だ!健康寿命を延ばし、より長く人生を楽しむことを提唱します。 「老化は、デジタルなDNA情報より、アナログな遺伝情報の喪失が主因」で、 「好環境下では細胞は増殖し、悪い環境下ではアナログ遺伝子情報修復にエネルギーが振り向…

『結果を出し続ける人が朝やること―――一流の人は朝が違う。』 後藤勇人

成功のために「朝やること」解説する本です。 こういう自己啓発系の本って、だいたい似たようなことが書いてあります。読み物としては「斬新な視点や非常識な切り口の話」が面白いんだけど、「学びのポイント」になるのは多くの人が口を揃える「凡庸で当たり…

『身代わり』 西澤保彦

タック(匠千暁)、タカチ(高瀬千帆)、ウサコ(羽迫由起子)、ボアン(辺見祐輔)たち4人のミステリシリーズ、多分第6弾です。 女性を襲った男子大学生が返り討ちにされて死亡する事件と、女子高生と警察官が同じ部屋で殺されていた事件、無関係にみえる2…

『オーダーメイド殺人クラブ』 辻村深月

スクールカースト上位を自認する中学2年生の小林アン。非リア男女を軽蔑し、ダサい教師をキモいと評し、垢抜けない母親を恥ずかしく思う、ごく普通のリア充女子だ。だがアンは、少年犯罪の記事を切り抜いたり、死体を模した人形の写真集に耽溺したり「ダーク…

『黒の貴婦人』 西澤保彦

「タック&タカチ」シリーズの短編集。大学在学時から卒業後数年まで、長編の間を埋めるような6つのお話です。 このシリーズでは「安楽椅子探偵」的なミステリがメインです。現場の捜査も、関係者からの聞き取りもなくて、誰かの報告をもとに「純粋に論理的…

『あなたの人生の物語』 テッド・チャン

SF

8編の短編集。知的好奇心を刺激しまくるSF!1話目の『バビロンの塔』が少々とっつきにくいけれど、そこで挫折するともったいない。2話目以降が怒涛の傑作ラッシュです。中でも表題作の『あなたの人生の物語』は圧巻。人類とは異なる思考体系を持つエイリア…

『本の読み方 スロー・リーディングの実践』 平野啓一郎

やみくもに量を求める速読ではなく、質を追求する「スロー・リーディング」を提唱する本です。まずは「作者の意図を正確に把握すること」につとめ、その上で「自分なりの考えを広げていく」という創造的で個性的な読書をしよう、という内容でした。作者自身…

『麦酒の家の冒険』 西澤保彦

「ビールが詰まった冷蔵庫と、ベッドひとつしかない家」その奇妙な状況を「純粋に理論だけ」で解き明かしてく、安楽椅子探偵的なミステリです。といっても「こういう状況だったら、こういう判断をするのは不自然だよね」みたいな、蓋然性を積み上げていく論…

『玩具修理者』 小林泰三

めちゃくちゃ面白い!「人間と精密な機械と何が違うの?」と問う『玩具修理者』と、「時間の流れや因果律って人間の主観だよね」という『酔歩する男』 の2編が収められた短編集です。小林泰三さんは、思考実験を突き詰めた「哲学よりのSF」の作品に凄みがあ…

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