毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

銀河鉄道の夜

宮沢 賢治 青く静謐なイメージの情景描写で全編に渡ってもの哀しい雰囲気に溢れている。 姉弟や蠍やカムパネルラも、他の人のために身を呈し、あるいは身を呈したいと思って命を失った。 ジョバンニは献身と死への旅立ちの思いに触れ、「みんなの本当の幸」…

僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意

池上 彰、 佐藤 優 この2人の対談はいつも面白い。 情報収集のしかたとして、2人はまず新聞に重きを置いている。 なんだかんだ言っても、一次ソースとしてきちんと精査された情報を提供しているのは大手マスコミだし、一覧して重要な情報だけを汲み取りや…

リバース

湊 かなえ この作者のストーリーは暗いものが多い。 このリバースも最後で、思いっきり落としてきてきてはいるが そこに至るまで、人が人を理解しようとする熱さ、暖かさを感じられる話であり 徐々に明かされていく被害者の、透明感があり、少し危うい人とな…

8割を手放せばすべてうまくいく! 全捨離のすすめ 

櫻庭 露樹 開運、とか 波動 が出てくるオカルト寄りの本ではあるが 不要なもの、使わないものを手放し、 残ったものを磨き大事にし、 床の露出する面積を広げる というのは、確かに気分が良くなる。 すぐに行動に移す人が結果を得られるというのも、真実だと…

超訳 般若心教 ”すべて”の悩みが小さく見えてくる

境野 勝悟 般若心教の全文を現代語で意訳し 一つ一つの語句にちなんでコメントをしていくスタイル。 自分の中に積み重なった考え方や感じ方から自由になること。 真言を唱えること。 仏教には大いに興味がある。

「読む」技術 速読・精読・味読の力をつける

石黒 圭 「読む」技術についての本。 書くことや聞くことと比べると簡単に思われる、「読む」という行為だが かける時間は圧倒的に多く、技術の有無で成果が違ってくるという話。 極めて論理的な書き方だが、例文の選択などもうまく 非常に読みやすく頭に入…

中東から世界が崩れる 〜イランの復活、サウジアラビアの変貌

高橋和夫 中東情勢は分かりにくいと感じていたが、この著者の見方はシンプルで理解しやすい。 中東の紛争はイスラム教を軸に語られることが多いが、 実際には地政学的な必要性から生じていて 宗教、宗派の違いが決定的な要因では無いという前提で見ると イラ…

がんばりすぎるあなたへ 完璧主義を健全な習慣に変える方法

ジェフ・シマンスキー 完璧主義により苦しくなることは多々あるが、健全な完璧主義は正当に自分を高めることにつながる。 完璧主義を否定するのではなく、完璧主義の良い部分を拾い、健全な習慣にしていこうと提唱している。 幾つかのポイントを上げると、 ①…

速読日本一が教える1日10分速読トレーニング

角田 和将 まず前提として、速読自体は目的ではなく 目的を達成するための手段であるべきという点が大事。 早く読むことで時間を捻出できたり、たくさん読むことで人生を豊かにしたりすることが目的であり、1分間に何文字読めるかは大事では無い。 また、速…

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野崎 まど 野崎まど作品の集大成。 創作とは何か、美しいとは何か、面白いとは何か、愛とは何か 何が私たちを動かし、導いていくのか、突き詰められ狂気の一歩手前か あるいは一歩先まで見せてくれる作品。 アムリタから始まり、お面の少女、死なない生徒、…

パーフェクトフレンド

野崎 まど 10歳にして数学の博士課程を取得した天才少女 さなか が 友達とはなにかを、掴まされていく物語。 友人関係をシミュレーションで”理解した”と考える気味の悪さと 数式では表現しきれない”感情”に戸惑う姿は美しい。 後半は超展開だが、作者が人…

小説家の作り方

野崎 まど 若手小説家と彼から小説を学び、「世界で一番面白い小説」を 形にしようとする”紫” の話。 この話でも、どのように知識を得て、それをどのように血肉にしていくのか 知識と経験への強いこだわりが見えるストーリーだった。 ”紫”の正体や目的など、…

死なない生徒殺人事件 〜識別組子とさまよえる不死〜

野崎 まど プロローグで「俺は”人に物を教える”という事を、舐めていたのだ」とあるが 教師としての反省を超えた意味が込められていることに気づいた。 不死となってしたいことは勉強だという。 この作者は”知る”ということに、並ならぬ情熱を持っているよう…

ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜

三上 延 古書をめぐるミステリシリーズの最終巻。 シェイクスピアのファーストフォリオをめぐる物語。 栞子さんと大輔くんの関係にも、栞子さんと母である智恵子さんとの関係も 一応の決着がついての完結。 夏目漱石、太宰治、手塚治虫、江戸川乱歩からシェ…

舞面真面とお面の女

野崎 まど アムリタが面白かったので、同じ作者の作品を読んだ。 こちらもミステリー仕立てではあるが、アムリタと同様に特殊能力や超常的な現象をキーにしているので純然たる謎解きを楽しもうという読み方には向かない。 非常に軽いラノベ的な会話の応酬を…

たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく

鳥原 隆志 インバスケットの考え方に基づいた仕事の仕方。 5秒間立ち止まって考えることで、ポイントのズレをなくす。 なにをするか、よりも何を捨てるかが大事。 以下のような短いセッションが複数つながる構成で あっさりと読みやすい。 1 優先順位を付け…

[映]アムリタ

野崎 まど ラノベっぽい雰囲気だが、ミステリとしての構成が素晴らしい。 映画に込められた力は非現実的だが、ストーリーとしてぐいぐいと引き込まれる。 この作者は know の時もそうだったが、天才 を描くのがずば抜けて上手い。 絵コンテを読みながら思考…

そうだったのか! 現代史

池上 彰 現代史の中で重要なトピックスについて、作者の見解を含め簡単に説明した本。 説明の仕方が本当に分かりやすく、すっきりと頭に入ってくる。 この説明の上手さは天才的だと思う。 時代を追った順番ではなく、 湾岸戦争、冷戦の始まり、東西ドイツの…

働く君に伝えたい「お金」の教養 人生を変える5つの特別講義

出口 治明 生命保険会社CEOの立場から、20代を対象とした、お金との向き合い方を説いた本。 お金について「知る」という講義では 今は悪い恵まれない時代だ、というのは不安を煽るポジショントークだという面もあることを教える。 国の年金制度が信頼でき…

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SF

野崎 まど 数十年後の近未来、情報量とその扱い方が大幅に進化した世界の話。 近年のネット利用の拡大をみるに十分なリアリティーを感じられる設定。 情報量が圧倒的に増え、処理する脳が進化していくことで 神の領域に近づいた少女 ”知る”が知りたかったこ…

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