『夢をかなえるゾウ』 水野敬也
数年ぶりの再読。読むたびに新しい発見がありますね。
胡散臭い大阪弁を喋るゾウの神様「ガネーシャ」が、「変わりたい」と願う「僕」を導いていく話です。
構成は本当に巧みで
・胡散臭くなりがちな「自己啓発」を、より一層の胡散臭さで上書きする。
・靴磨きなど「具体的で簡単」なことから入り、実際に手を動かさせる。
・中盤のエピソードの積み重ねで、感情移入を深める。
・終盤「ガネーシャがいなくなる」予告で、言葉の重みを増す。
などなど、読者をコミットさせる仕掛けが満載です。
うまいなあ。
内容的には「どこかで見たことのある」話だし、よく見ると前後の整合性が取れてなかったりするんだけど、「その時の読み手に役立つ言葉」があれば、十分有益なのだと思う。
今回の自分には「ただでもらう」がハマった。
難しけどもらいに行こう。
下記リンク先に要約と感想をあげました。