毎日一冊! Kennie の読書日記

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『准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく』 澤村御影

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「准教授高槻教授の推察」シリーズ第4弾。

このシリーズは、都市伝説の怪異を探りながらも、現実を見た論理的な謎解きミステリになっています。

本作では、高槻准教授と学生の深町、二人の主人公のキャラクタストーリーに主軸が移ってきている感じですね。

「嘘が分かる耳」のせいで孤独になった深町を、高槻が救う。
「困ったときには、誰かに頼っていいんだよ」と言って。

高槻自身も学生時代に、怪異のせいで両親からも遠ざけられ孤独を経験していたが、叔父の渉に救われていた。
渉は「お前はしたたかに生きて幸せになれ。辛くなったら誰かを頼れ」と言った。

渉に救われた高槻が、今度は深町を救う。
誰かを助けることは巡り巡っていくものなのだ。

私自身、人を頼るのが嫌いで、できるだけ一人でやりたいと思う。
でもそれはある意味傲慢なのかもしれない。
誰かを頼ることができるから、誰かを助けることもできるのだろう。

なんとなく謙虚な気持ちにさせられる話だった。

リンク先にあらすじと感想を上げています。

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