『作家刑事毒島』 中山七里
いままで読んだ中山七里さんの作品で一番好きかも。
作家志望者に親でも殺されたのか、というくらい容赦ない毒舌。
出版業界の異常な労働環境や、そこに働く人々の捻くれっぷり。
これはさすがに「話を盛ってるな」と思いきや、奥付で
この物語は完全なるフィクションです。現実はもっと悲惨です。単行本の刊行から二年経ちましたが、状況は悪化の一途を辿っています。
とあったのは笑いました。
とはいえ、罵詈雑言を浴びせながらも、それでも立ち上がる人には「ほんの少し」だけの優しさを見せる。ツンデレ(ツン98%、デレ2%)なエールなのかもしれないし、違うのかもしれない。
リンク先にあらすじと感想を上げています。