『さよならドビュッシー』 中山七里
火事で祖父と従姉妹を失い、自らも重度の火傷を負った女子高生ピアニストが、自らの運命と向き合い闘っていくお話です。
迫力のある音楽演奏の描写も素晴らしいし、綿密に伏線の張られたミステリトリックも良くできています。
でも一番心に響いたのは、苦しさから逃げ出そうとする主人公に投げかけられる熱い言葉です。「昭和のスポ魂ものか!?」っていうノリです。
なかでも 「自分で尊厳を捨てない限り、人はそうそう堕落しない」という言葉はいいなぁ。
苦しい日々でも「自分を諦めることだけはしない」ことが大切なのだと感じました。
リンク先にあらすじと感想を載せました。
ネタバレしないよう書くのが難しかった。。