『18禁日記』 二宮敦人
日記や手紙、ブログ記事などを通して、徐々に狂気に陥っていく人々を描く連作短編集です。
何より怖いのは「普通と狂気の境界」が見えないことでしょう。
ごく普通の常識的な人間が、いつしか狂気にとらわれる。「狂気の入り口はいたるところに開かれている」と感じさせられます。
かなり複雑なプロットを、日記や手紙だけで分かりやすく説明するのもすごいし、その制限を利用して不気味さを醸し出しているのもすごい。二宮さんの筆力に改めて感服しました。
リンク先にあらすじと感想をあげました。