『追想五断章』 米澤穂信
「死んだ父の書いた小説を探して欲しい」という依頼を受けた古書店員が、背景にある事件の真相に徐々に迫っていくお話です。
5編の作中作と、一つの事件を重ね合わせる複雑なプロットを、分かりやすくサクッとまとめる筆力はすさまじいと思わされます。。
キャラクタにも独特の魅力がありますね。
『古典部シリーズ』の奉太郎だとか『小市民シリーズ』の小佐内や小鳩もそうですが、やたらと頭が切れる。そしてその分、一枚の膜を通して現実を見るような、微妙な隔離感があるように思われます。
リンク先にあらすじと感想を上げました。
だいぶネタバレ要素があるので、未読の方はご注意ください。