『朧月市役所妖怪課 河童コロッケ』 青柳碧人
公務員のお役所仕事に憤る「お仕事小説」であり、妖怪と人間が共存する生活を描くファンタジーであり、謎解きミステリでもあるお話です。
日本中にいた妖怪は排除され「妖怪と人間が共存するかつての日本の原風景」が残るのは朧月市だけになってしまったという設定です。
でも、日本の妖怪はしぶとく生き残ってます。
動物はもちろん、命のないモノでも、自然現象さえも擬人化してしまう「アニミズム的感覚」は現代でも失われていない。妖怪を生んだ心は今も健在です。
昨今の「萌え美少女擬人化」の隆盛をみても、日本の妖怪は安泰ですね。
リンク先にあらすじと感想を上げました。