『神話の密室―天久鷹央の事件カルテ―』 知念実希人
天久鷹央シリーズ最新刊!
このシリーズは、知念実希人さんの数ある作品群の中でも、一番正統な「医療ミステリ」だと思う。
単に病院を舞台としたミステリというわけではなく、病気や薬などの知識を、ミステリの鍵としてガッツリ組み込んでいる。
それでいて素人にも分かりやすいエンタテインメントになっているのだから、すごいとしか言いようがない。
本作では患者として小説家が登場し、いつもの「医療に詳しい小説家」から、「小説家としての苦悩を愚痴りたい医者」に逆転している感じが面白い。
刊行ペースはゆっくりでもいいんで、SNSで悪口も言わないんで、これからも楽しい作品をお願いしいます。
リンク先にあらすじと感想を上げました。