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『怠け者の時間術: ――自分に負荷をかけない「仕組み」の作り方』 午堂登紀雄

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「効率を上げる」のは「自分にとって満足な時間を作り上げるため」

 

タイトル:怠け者の時間術: ――自分に負荷をかけない「仕組み」の作り方

作者  :午堂登紀雄

オススメ度

 役立ち度     ★★★★☆

 分かりやすさ   ★★★★☆

 斬新さ      ★★★☆☆

 総合オススメ度  ★★★★☆

 

要約

「効率を上げ短時間で多くの仕事をこなす」ことより「充実し満足いく時間を過ごすこと」が大切だという観点からの時間術を説く。

 

まずは負荷をかけずに「仕組み」をつくることを推奨する。

例えば気合で「早起きをしよう」としても続かない。公言して周囲のプレッシャーを利用するなど環境を利用することを勧める。

また、目的がはっきりしないと「重要でないこと」に追われてしまう。何が自分の満足度を高めることにつながるのか認識することが大切。とくに緊急ではないが重要なこと(いわゆる第二領域)に優先的に時間を割り振ることが必要だ。

 

集注する「直列思考」と、分散する「並列思考」を使い分けることも推奨している。例えば本を読むとき複数の本を並行して読むと、頭の中で化学反応が生まれ発想が拡がったりする。一方、フローに入ったときなどは徹底して集中を高める方が良い。

 

ムダな時間を作らないという考え方も大切だ。

「コマ切れ時間の活用」という考え方もあるが、それより重要なのは「コマ切れ時間を作らないこと」。例えば著者は30分以上前には待合せ場所について、本を読んだりする時間を取るようにしている。5分前に着くと中途半端で何もできないが、30分あれば活用できる。出発時間を遅らせると交通状況による変動を吸収できない。

悩んで時間を使うのもムダだ。お金は取り戻せるが時間は取り戻せない。コスパの商品を選ぶために数時間考えるくらいなら、多少高くても良いものを買ってしまうのが速い。

データなどの正確性に必要以上にこだわるのもムダだ。本質を理解し何のためのデータなのかを考えれば必要なレベルは見えてくる。本質に関わらないところでクオリティーを上げる必要はない。

 

世の中の常識的がムダを生むことも多い。

例えば給料日にお金をおろすと人が多いが、数日ずらせば空いている。休みの集中する時期に旅行に行くと価格も高いし、時間的な余裕も無くなる。

少しずらす工夫をすることで、より有効に時間を使えるようになる。

また著者は新聞を毎日は読まない。新聞に速報性は期待していないし、それなら数日分のニュースをまとめてみた方が流れを理解できるという。視点が偏らないようネットニュースも活用している。

 

 

感想・考察

「時間術」を謳っているが、勉強術や人間関係まで幅広いライフハックが集められている感じだ。社会人数年目までの人に特に参考になると思う。

 

最重要ポイントは「自分にとって本質的なことは何か」を認識して、時間も労力もそこに突っ込んでいく、ということだろう。

人は目先のことに引っ張られてしまいがちだから。

 

 

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