『《増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!』和田稔
Kindleを活用した読書スタイルを提案する本です。
Kindleはよく利用するので、便利な使い方の紹介はありがたいです。
タイトル
増補改訂版2020》本好きのためのAmazon Kindle 読書術: 電子書籍の特性を活かして可処分時間を増やそう!
作者
和田稔
あらすじ・概要
- Kindleの端末選び
Kindleは専用端末だけでなく、スマホやタブレットにアプリをインストールして使うこともできる。
・スマホは画面が小さめなので読みにくいこともあるが、どこでも手軽に使える。
・タブレットは画面が大きく漫画や雑誌などに適している。
・専用端末は軽くバッテリーの持ちも良く、電子インクで目が疲れにくい。
- 本の探し方
Kindleの本には大きく3種類がある。
・紙の書籍をKindle化したもの。出版社を通しているのでクオリティが高い。
・Kindle Direct Publishで自己出版したもの。様々な作者の作品を読めるが、品質にばらつきがある。
・ボーンデジタルの本。電子書籍専門だが出版社を通している本。
本の選び方のチェックポイントとして以下の5点を挙げる。
・Amazonランキング。一応の参考になる。
・本のボリューム。どれくらいのボリュームがあるかチェックしておくべき。
・無料サンプル。最初の数ページを試し読みできる。
・SNSでのチェック。
・Amazonレビュー。参考程度。
- Prime Reading と Kindle Unlimited
Amazon Prime に加入していると Prime Readingで数百冊の本が無料で読める。
また月額980円で Kindle Unlimitedに加入すると、数十万冊が読み放題となる。Kindle Unlimitedで読めるのは、Kindle Direct Publishやボーンデジタルの本が中心となっている。
- Kindleによる蔵書管理
Kindleで購入した本は端末から削除しても再ダウンロードが可能。端末の容量を気にする必要はない。Kindleライブラリのページから購入した本の検索もできる。
- お得情報
「日替わりセール」や「月替わりセール」でお得なセールを行っている。また特定のジャンルや出版社の本が安くなるセールも不定期に行われている。
- 隙間時間の活用
Kindleを活用することで読書量は増やせる。スマートフォンを使うことで隙間時間を読書に充てることができるようになる。また防水の端末を使えば入浴時間を読書に充てることもできる。
Kindleであれば本を何冊も持ち歩くことができる。軽い本や難しめの本など複数持ち歩いておけば状況や気分に合わせて選ぶことができる。
- 書評をアウトプットするコツ
・文章の上手い下手はあまり関係ない。自分の感じた儘を書くのが大事。
・自分なりのフォーマットを持っておくと楽になる。
・本を通して自分のことを書く。本の内容を伝えるだけではなく、本を通して自分の主張を伝えるつもりで書くと書きやすい。
・身近な友人に勧めるつもりで書く。
- Kindleをオーディオブックとして活用
スマートフォンでiOSやAndroidの読み上げ機能を使い、Kindle本をオーディオブックとして聞くことも可能。
AmazonのAudibleではプロのナレータが朗読した本を聞くことができる。
- Kindle for Mac/PC
Macや Windows PC 上でもKindleを読むアプリが公開されている。
感想・考察
海外生活が長く本の入手には苦労していた。当初は、一時帰国の際に買いこんだり、日本の倍近い価格で販売されている現地日本語書店を使ったりしていたが、Kindleのサービスが始まってから大幅に読書環境が改善された。
紙の書籍とほぼ同じ価格で(時にはそれより安く)買うことができ、欲しいと思ったら数秒で買い数秒で読み始めることができる。本当にありがたい。
私もこのブログで読書記録を残しているが、一日一冊のペースを維持できているのは、本書にあるようにKindleの特性を活かしているからだと言える。
隙間時間にはスマホで読書、図表の多い本やコミックなどはiPad、カフェなどでゆっくり読むときはKindle専用端末、入浴時にも防水のKindle専用端末を使っている。複数端末で栞を共用できるウィスパーシンクの機能も大活躍している。
また、iOSの読み上げ機能も活用している。図表があると止まってしまったり、名前など読み間違いが多かったりするが、ウォーキングしながら本を聞けるのは時間を有効活用できてうれしい。iOS13以降、読み上げの精度も大分上がってきたような気がする。
Kindle Unlimitedのサービスも活用している。本書の著者が言う通りDirect Publishingではレベルのばらつきはあるが、色々な作者さんの作品と出会える楽しさがある。
ユーザーの立場から見ると電子書籍のメリットはとても大きい。一方で日本の本の文化を支えていくのに既存の出版業界も不可欠だと思う。上手く共存する道を探ってほしいと願う。