毎日一冊! Kennie の読書日記

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『水族館の殺人』 青崎 有吾

体育館の殺人」に続く風ヶ丘高校ミステリシリーズ第2弾です。

コミカルなキャラものでもあるけれど、本格推理ものとして前作以上に複雑な論理パズルを仕掛けてくれています、

 

タイトル

水族館の殺人

 

作者

青崎 有吾

 

あらすじ・概要

夏休み期間中、風ヶ丘高校新聞部の向坂たちは、丸美水族館の取材に来ていた。取材の最中、飼育員がサメの水槽で食いちぎられる事件が発生した。

サメ水槽のある建物は全ての出入り口がカメラで監視されていたため、犯行が可能だったのは建物内にいた11名の飼育員、事務員に絞られたが、犯行時刻には11名容疑者のすべてにアリバイが成立することが分かり捜査は難航する。

担当となった捜査1課の袴田刑事は、風ヶ丘高校に通う妹の柚乃と連絡を取り「体育館の殺人」を解決した 裏染天馬に協力を依頼する。

裏染は犯人が犯行時刻をずらしたトリックを見破ったが、新たな推定犯行時刻には誰もアリバイが無く、また11名全員が容疑者という状況に戻ってしまう。

 

 

 

 

 

感想・考察

ちゃんと「読者への挑戦」もある本格推理。現場見取り図とにらめっこし、各容疑者の行動を時間軸で表にすると、論理パズルとして解くことができる。

 

証拠の拾い方が恣意的だったり、実験での検証がちょっとおかしかったり、リアリティは追求されていないが、論理パズルとしてのピースは揃うようになっている。

 

社会的なメッセージを込めたり、リアリティを追及したりするミステリも面白いけれど、こういう切り口の「本格推理」 もたまには面白い。

お腹いっぱいになるので時間があるときに、ゆっくり考えながら読むのがいいだろう。

 

 

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