毎日一冊! Kennie の読書日記

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『ねこつくりの宮』 高山環

とりあえず「ねこ鍋」画像を検索しました。可愛くて癒されます!

 

哀しみに囚われたとき、隣にいてくれる暖かい存在には本当に救われます。温もりは必要不可欠なものなのでしょう。

それでも人は、何か足りない満たされない思いを抱えて生きていきます。

自分の生きる意味を探し、何かを犠牲にしながらでも足掻き立ち向かっていくことで、哀しみを癒すのではなく、哀しみと共存しながら生きていくしかないのでしょう。

 

そんな寂しさと強さを感じさせる話でした。

 

タイトル

ねこつくりの宮

 

作者

高山環

 

あらすじ・概要

祖母が亡くなり身寄りのいなくなったサナは、いるか岬を訪れてネリとヒカリと3人での暮らしを始る。ネリとヒカリは「ねこつくりの宮」として「哀しみを癒すための猫」を求める人に渡していた。

サナもヒカリと一緒に希望者から聞き取りする仕事を始める。最初は勝手の分からないサナだったが徐々に仕事の内容を理解し、やがてヒカリにもできなかった「ねこつくり」を成功させる。

やがてヒカリがいるか岬を去った後もサナは経験を積み、いつか「自分の目的」を果たすことを考える。

 

やがて、いるか岬から見える御山に不穏な兆候が表れ始める。「ねこつくりの宮」のネリは、「いぬつかいの里」のタブ、神社の宮司と共に、御山から力をもらい御山を守護する存在だった。

 

感想・考察

歴史小説好きでちょっと語彙がおかしいサナ、ポリスやポリシーが嫌いなヒカリ、歳のわりに健啖家のネリ、いるか岬での3人の暮らしは暖かいがどこか物悲しい。

やがてサナは、人生は自分の選択の積み重ねであることを学び、哀しみは不可避であることを知る。サナの強さに勇気づけられる感じだ。

 

 

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