毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

ルージュ~硝子の太陽~ 警部補 姫川玲子

「姫川玲子」シリーズ と「ジウ」シリーズのコラボだそうです。

 

同じ事件を「ジウ」側から見たという

「ノワール~硝子の太陽~」も読んでみたいのですが、

そうなると「ジウ」シリーズも最初から読まないと。。

まあ、楽しそうなのでゆっくり追いかけてみます。

 

 

【タイトル】

ルージュ~硝子の太陽~ 警部補 姫川玲子

 

【作者】

誉田哲也

 

【あらすじ・概要】

世田谷区に住む地下アイドルが、母、弟と共に自宅で惨殺された。

遺体を損壊する残虐さ、家族3人の惨殺とインパクトが大きく、

大規模な捜査体制が敷かれたが、3か月経過しても進展はなかった。

 

改めて現場に向かった姫川は、不審な男を見かけ

やがてその男がフリーライターであると判明したが

姫川たちが彼の正体に辿り着いた翌日に

彼は不審な男たちに刺殺されてしまった。

 

姫川は殺害されたライターの残した原稿を読み、

家族4人が殺害された二十数年前の未解決事件との

共通点に気付き、かつての事件を調べ始める。 

 

 

【感想・考察】

グロ描写の多さや、身近な人物の殉職など

シリーズ1作目の 「ストロベリーナイト」に回帰したような

毒々しさの込められた作品だった。

正直、もう少しマイルドな方が読みやすい。

 

在日米軍がテーマの一つになっていて

安全保障や憲法の改定について結構極端な意見を

「殺人鬼」の口から語らせている。

言葉通りに取るか、皮肉として取るのか。

 

主人公の姫川は「政治にはあまり関心がない」という描写で

在日米軍の問題自体には深く突っ込んでいない。

官僚への不満を描いた社会的メッセージの強い「感染遊戯」でも

姫川はほとんど前面に出てこなかったし

著者は「姫川玲子」に政治的な色は付けたくないと

思っているのかもしれない。

 

沖縄基地問題などにも言及されたが、最後まで書かれず

消化不良感があるので、黒い方の視点から書かれた

「ノワール~硝子の太陽~」も読んでみたいと思う。

 

 

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