毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

IDEA HACKS!

アイデアを生み出すコツを紹介する本です。

 

15年近く前の出版なのですが

デジタル関連のハックでは環境が全く変わっていて

数世代を超えたくらいの印象があります。

技術進歩が凄まじいということですね。

 

 

【タイトル】

IDEA HACKS!

 

【作者】

原尻 淳一、 小山 龍介

 

【あらすじ・概要】

アイデアを生み出すための工夫を紹介している。

今日でも参考になりそうなものをいくつかピックアップする。

 

覚えにくい事柄は物語で記憶する

記憶とは物語に埋め込む作業。

新しい物語を仮想でもいいから作り出し埋め込む。

 

思考は生理現象

アイデアは体全体でひねり出すもの。

リラックスできる環境を用意することなども大事。

午前中の集中、オン・オフの切り替え、

歩きながら考える、テーマソングを作るなど。

 

アイデアを裏返す

モノゴトを裏返して考えてみる。

「若い女性向けの企画」だったら

「男性向け」とか「年配向け」などのように

要素をひっくり返して考える。

 

「いいもの」をたくさん見る

アイデアは言語だけでなく、

アナログなイメージでも考える。

そのためには多くの優れた「イメージ」を

持っていおく必要がある。

 

マンダラート

2つの要素のマトリックスによるポジションマップの一つ。

3×3の9マスを用意し、中央に課題を置く。

左右と上下にそれぞれ変数となる要素を置く。

 

例えば、中央に「広告宣伝手法」と置き

左右の座標は発生費用、

上下の座標はリーチ範囲 に対応させ

上下左右、斜め上下左右の8か所を埋める。

 

シソーラス・ハック

同義語辞典から発想のヒントを得る。

 

結論を先に言わない

ビジネスでは「結論を先」と言われることが多いが

ロジカルに話そうとするときは、

前提条件を確認しながら一つ一つ進めた方が

相手に受け入れられやすい。

 

構造を持ち込む

「血液循環構造」を「通貨の循環」に持ち込み

老化した通貨の「終わり」を考えるなど

他の構造を持ち込んで考える。

 

迷ったら他人に話す

独りで悩んで進まない時は誰かに話してみる。

様々な視点を持ちこみながら

自分としては何がベスト化を考える。

 

大事なことを後回しにしない

緊急ではないが大事なこと(第二領域)に

意識して時間を充てる。 

 

 

【感想・考察】

この十数年で情報関連の常識がすっかり変わってしまったことを

痛感させられた。

 

例えば「PCで作成したケジュールをプリントアウトして持ち歩く」

というのは、当時を知らず

グループウェアでスケジュール調整したり、

共有タスクの進捗を把握したりして、

それを外出先でもリアルタイムに確認できるのが

当たり前だと感じている人には理解できないだろう。

 

一方で人間自体は十数年では大して変化しない。

記憶するには物語にすればいいとか、視点を変える方法などは

今読んでも役に立ちそうだ。

 

新しい便利なものを受け入れる柔軟性を持ちながら

肉体を持った人間としての自分を理解していくことが必要なのだろう。

 

 

 

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