毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

レンタル探偵は探偵に向いてない

自分は動かないで「推理力を貸す」探偵事務所のお話です。

登場人物が少な目で関係が分かりやすく

色々な出来事がテンポよく起きていくので

かなり長い割にはサクッと読めました。

 

 

【タイトル】

レンタル探偵は探偵に向いてない

 

【作者】

初瀬明生

 

【あらすじ・概要】

親と喧嘩し街をさまよっていた

女子高生の 在澤優実 は

「推理力貸します」という看板を掲げた

「夏秋探偵事務所」を見付ける。

 

「相談無料」の文句に誘われ事務所に入ったが、

探偵の 夏秋知春 自身は動かず「推理力を借りた依頼者が

自分で調査をする」という一風変わった事務所だった。

半信半疑だった優美だったが、推理力を貸す様子を

目の当たりにして驚き信用し、

自らも推理力の貸出を依頼する。

 

その少し前、優美の親しい男友達 西崎友哉 が死に

警察は自殺だと判断していた。

しかし 優美は友哉が自殺したとは思えず

彼の死の原因を探っていた。

優美は夏秋の推理力を借り、真実を追いかける。

 

友哉の彼女であった 弘山未来 と一緒に

彼の死の前に何があったのかを調べていく。

パソコンのメモソフトに残された遺書にあった

「先生に失望した」という文章から

関係のあった学校の先生や、

通っていた絵画教室の先生まで調査対象を広げる。

 

やがて、デパートの火災や新たな殺人が起き

ヤクザの影もちらつく大きな事件に巻き込まれていく。

 

 

【感想・考察】

この作者さんの作品は「エチュード」とか

そこはかとない怖さを感じたけれど

今作は割と明るく、安心して楽しめた。

 

伏線は分かりやすく、驚かされる展開ではなかったが

「推理力のレンタル」という描写しにくい現象を

上手く描いて説得力を持たせていたのはうまいと思う。

 

中々面白かったので続編があれば読みたいと思う。

願わくばもう少し短めがいいけれど。 

 

 

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