毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り

「人生の9割はメンタルで決まる」として

「強い心」を作り出す方法を紹介しています。

 

変化を嫌う心をどうやって手懐けるか、

そのやり方を具体的なやり方レベルで解説しています。

 

本の内容も良かったのですが、作者が掲げる

好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る

というビジョンが、自分の想いと重なり共感を覚えました。

 

 

【タイトル】

神メンタル 「心が強い人」の人生は思い通り

 

【作者】

星渉

 

【あらすじ・概要】

 何事かを成し遂げるためには

目的と強いメンタルが大事だとして

そのための方法を具体的に説いていく。

 

1.思い通りに生きる公式

・目的地の決まらない飛行機はどこにも行けない

 現実は 「目的地 × 手段 × メンタル」の掛け算で作られる。

 多くの人は自分の目標を意識していない。

 まずは目的地を定めなければどこへも行けない。

 

・目的地は明確にして常に意識する

 「これ以外ない」というくらい目的地を明確に設定し

 目的地から常に目をそらさないことが重要。

 

・「どうやったらできるのか」は考えなくていい

 目的地によって手段は変わる。

 目的地にたどり着いたことのない「今の自分」には

 そこへ行く方法は分からない。

 手段は、目的を定めメンタルを鍛えることで

 「自動的に見つかる」もの。

 

・「自己評価」を変えなければ人生は変わらない

 目的地に至る手段が用意されていても、

 メンタル=自己評価 が低いままでは

 「自分にはできるわけがない」という発想が先行し

 適切な手段を見つけようとしない。

 実行のためには「自己評価」が重要。

 

2.変化を嫌がる心を科学的に攻略する

・「頑張るのがつらい」では意味がない

 「頑張って」変わろうとしていても

 「変わることを妨げる仕組み」を知り、

 それを取り除かなければ、変わることはできない。

 

・「心理学的ホメオスタシス」を知っておく

 脳が最優先するのは「死なないこと」。

 そのため「不安」や「寂しさ」という感情を生み出し

 リスクのある変化から遠ざかろうとする。

 「心理学的ホメオスタシス(恒常性)」の存在を

 認識しておくことが大事。

 

・人生を変えるために必要な情報は目の前にある

 「赤いものを探せ」といわれると赤いものだけが気になり

 「黄色いもの」がどれだけあったかは頭に残らないという

 「カラーバス効果」がある。

 

・「自己評価」を変えないと無難な日常から抜け出せない

 脳は「認識すべき情報」を選択していて

 眼に入るものすべてが「見えている」わけではない。

 見えていない部分を「スコトーマ(心理的盲点)」という。

 目的を成し遂げるために必要なものが目の前にあっても

 自己評価がふさわしいものになっていなければ

 それを認識することができない。

 

・「変化は楽しい」という判断

    現状維持は衰退。

    現状維持のサイクルに入ると「できない」という思いが強化される。

    変化することを楽しむのが大事。 

 

3.最強の行動力を手に入れる

・実現したいことは「過去形」で書き出す

    実現したいことを「すでに叶ったもの」として

    過去形で書き出していく。

 

・実現したいことは「測定可能な形」で書き出す

    「家族を幸せにする」というような漠然としたものではなく

    「家族全員が健康」とか「毎年海外旅行」とか

      具体的に評価可能な形にする。

 

・大きな目標は「できることが見えるまで」分解する

    目標が大きい時は小さく分解し

   「これなら実行できる」というものにまで落とし込む。

 

・「何をやりたいか」より「なぜやるのか」が大切

    「なぜそれを実現したいのか」を自分に問う。

    必ずしも立派な理由である必要はないが、

    自分がやりたいと思えるからこそ力を注ぐことができる。

 

・完成図は「画像」、毎日完成図を見る

   脳が完成図をイメージできないと実現に苦労する。

   資格の影響が圧倒的に大きいので

    「自分の夢を実現した姿」の画像を準備して

    一日一回見る。

 

・何度も見る情報は、脳が重要だと判断する

    脳は目標を簡単に忘れてしまう。

    脳は何度も見る情報は大事なものだと判断し記憶する。

    理想が叶ったイメージも毎日見ることが大事。

 

・新しい習慣は今の習慣に付け加える

    新しく何かを始めるのは大変。

    すでに習慣になっていることに付け加えると良い。

    毎日シャワーを浴びる習慣に合わせて

    その時に画像を見るなど、新しいものを組み込む。

 

・まずは「ちょっとやる」ことでモチベーションを作る

    また新しいことをするときは「ちょこっと」から始める。

    腹筋運動であれば1回、ジョギングなら5分など

    少しでも行動を起こせば、さらなる行動への誘い水となる。 

 

4.未来の自分を生きる

・「今」を「未来の自分の自己評価」で生きる

    自己評価が低くチャンスを逃すことが多い。

    すでに「成し遂げた」自分として今を生きることで

    自己評価を書き換える。

    「私は一年後に本を出版したい」ではなく

     「私はベストセラーを書いた作家である、

       だから〜のような行動をする」と考える。

 

・「体験」することで自己評価は書き替えられる

    例えば「こんな所に住みたい」と思うような家を見にいくと

    そこに住んでいる人間として自分を認識するきっかけになる。

 

・現実に違和感を覚えることが変化の始まり

     「自分はこういう家に住んでいる」という認識をもつと

     今住んでいる家に対し「こんなはずではない」

    という違和感を感じ、それが変化のきっかけとなる。

 

・自己評価は 「自己肯定力×自己効力感」で構成される

    自己評価の構成要素は「自己肯定力」と「自己効力感」。

    自己肯定感は「自分を好きだ」と思える感覚で

    自己効力感は「自分の能力への信頼」

 

・モチベーションは上げず「基準」を上げる

    意識的にモチベーションを上げるといつかは下がる。

    自分の基準を上げ、「その基準にある自分はどういう行動をするか」

    と考える。

 

・「一年後の自分」としてインタビューを受ける

    二人組、または一人二役で

    「すでに成し遂げた自分」へのインタビューを行い

    「すでに成し遂げた者」としての話をするのも効果的。

 

 

5.アファメーションで心を鍛える

・思い込みは「考え方」が強化されてできる

    思い込みは、感情→行動→結果→強化という

    プロセスを経て強化される。

 

    かつて1マイルを走るのに 4分を着るのは不可能だと思われていた。

    ある選手は考え方を変え、4分切りを目標とするのではなく

    前回記録をわずかでも上回ることを目指した。

    結果として4分を切ることができた。

    また彼が4分を切った後「4分を切ることは可能なのだ」と

    考える人が増え、4分切りが続出した。

 

    「何度走っても4分は切れない」という経験が積み重なると

    「4分は切れない」という思い込みが強化される。

    目標設定を変えて「4分切り」を意識から外し

    逆に「前回より16分の1秒だけ早く走るのは簡単なこと」

    という思い込みを利用して、結果的に成し遂げた。

 

    一人が成し遂げたことで「4分切りは無理」という

    思い込みが、本人以外からも外れていった。

 

・「正しいアファメーション」を習慣化する

    「肯定的な言葉で自分自身に宣言する」アファメーションで

    思い込みを変えていくのも有効。

    現実的な目標を肯定的な言葉で

    すでに叶った過去形として

    臨場感をともうイメージとともに宣言するのが大事。

    そして紙に手書きして読み上げるのが最強。

    またそれを毎日繰り返すことが大事。

 

・パスワードを「自分の目標」にする

    例えばパソコンのパスワードを目標にすると

    強制的に毎日触れることになるので有効。

 

・理想とする人が使う言葉を使う

    「自分が成し遂げたいことをすでに成し遂げている人」を想定し

     「その人ならこういう言葉を使うだろう」という言葉を使う。

 

・「でも」「だって」「難しい」「わからない」「できない」は禁止

    やらない理由につながる「でも」「だって」や

    思考を呈する「難しい」「わからない」、

    できない理由を探してしまう「できない」という言葉は使用禁止。

 

・付き合う人を変える

    付き合う人で人生は変わる。

    自分が成し遂げたいことをすでに成し遂げている人と交わると良い。

    ただ人間関係は利害だけではなく「自分にとって大切なこと」を

    見失わないように判断していくことが大事。

 

6.「神メンタル」で感情をコントロールする

・不安や緊張を認めてあげる

    不安や緊張は脳からのアラート。

    簡単にかき消すことはできないので、まずその感情を認める。

   「人間だからそう感じ当たり前」と捉える。

 

・悩みは紙に書き出す

    頭の中で悩みは膨らんでいくが

    神に列挙していくと、悩んでいることの数はそれほど多くない。

 

・紙面上で会話して解決策を探す

    紙に書いた問題とアドバイスをする自分で相談して

    解決策を探していく。

 

・隣のイスの「もう一人の自分」にアドバイスする

    自分が座るイスと、空いているイスに座る自分との対談で

    悩みを解決するのも有効。

    自分を客観視するメタ認知能力が

    自分をコントロールする能力につながる。

 

・「今」に集中することで感情は安定する

    過去の出来事への負の感情や未来への不安にとらわれた時は

    「今」に没頭することで負の感情から離れることができる。

 

・「承認」「つながり」「挑戦」が「本当の安心」を生む

    「脳」は安心安定を求めるが

    昨日と同じであるこごが安心なのではなく

    自分は認められているという「承認」

    ワクワクすることに取り組む「挑戦」

    他者との「繋がり」があって

    本当の意味で「安心」することができる。

 

・なんでもよく解釈するための言葉を口にする

    何か悪いことがあっても、それを反射的に

    良い面で解釈できるような 「言葉」を持つ。

    「ラッキー!」とか「ついてる!」など。

    「それをどう見たか」というフレーミングが

    物事の意味づけを変える。

 

7.幸せになる権利は誰にも奪えない

・「忘れない」工夫をする人が自己実現する

    人はほとんどのことを忘れる。

    たとえば本を読んで良いと思うことがあれば

    読み終える前に一つだけでも実行してみるのが大事。

 

・目的は達成したら更新する

    目標を達成したところに自己評価を持っていくことで

    成し遂げることはできるが、そのままだと次の場所へは行けない。

    目標は順次更新する必要がある。

 

・「実現するまでやり続けること」が成功する方法

    実現するまでやり続ければ、途中は全て過程であり

    失敗することはない。

 

・努力は裏切ることもある

    とはいえ「うまくいかない方法」で努力していては

    「うまくいかない方穂がうまくなる」だけ。

     適切な目標と自己評価を持つことが大事。

 

・「富の限界効用」を理解する

    お金が増えるのと幸せは正比例するわけではなく

    ある程度を超えるとお金の増加は幸せに繋がらない。

    お金は幸せになるために大事なものだが

    目指すべきは「幸せと感じられる瞬間」であるべき。

 

・自分の幸せの軸から目をそらすな

    自分自身が「幸せ」と感じることが大切。

    自分自身の軸から目をそらしてはいけない。

 

【感想・考察】

「心には恒常性があるので、当たり前のポイントをずらせば、

心はそのポイントにいることを自然だと感じ、そこに向かう」

という認知心理学的な理屈。

 

 

「メンタルが整えば手段は勝手に見つかる」というのは

極端すぎると思うが、「優先すべきは心を整えること」だ

ということには同意する。

 

一つくらいは書いてあることを実行しようと思い

早速「自分の理想の画像集」を作って眺めている。

なかなか心地がいい。

 

 

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