毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

Fire marks

久々に Kindle Unlimitedに登録したので

初めての作者さんの作品を読んでみました。

こういう「粗削りだけれど熱がある作品」と出会えるのが

読み放題サービスの醍醐味ですね。

勢いがあって引き込まれます。

 

【タイトル】

Fire marks

 

【作者】

初瀬明生

 

【あらすじ・概要】

高校生の八坂茂は、母子家庭で暮らし、

弁当屋でバイトをしながら、

時に不安定になる母と距離を取りながら日々を過ごしていた。

 

茂には、幼いころから、山からの「煙」が見えていたが

それは彼以外の人には見えていないものだった。

 

茂は、地元限定のネット掲示板があることを知り

自分以外にも煙が見えている人がいないか問いかける。

そこで同じ高校の 金内鳴海にも煙が見えていたことを知る。

 

茂と鳴海は「煙が見える人」の共通点を探し、

地元に伝わる伝承などから煙が見える理由を探ろうとする。

 

「ミッシングリンク」を繋ぐミステリが好きだという鳴海は

やがて「煙が見える」という掲示板の書き込みと

数か月前から起きている 連続服毒自殺 との関連に気が付く。

 

 

【感想・考察】

「罪の意識」から自分を押し殺してしまう少年と

「感情が人を傷つける」ことを恐れ、心を閉ざす少女が

「罪の意識を封殺しようとする者」との闘いを乗り越え、

自分たちに赦しを与えていく。

 

負の感情から目を背けることなく

支えてくれる人たちを信頼し

自分にとって「大切な人を大切にする」ことで

人は強くなれるのだ、というメッセージを受けた。

 

勢いのあるストーリー展開で熱量を感じる。

こういう作品が結構好きだ。

 

 

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