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ビジネスマンのための「発見力」養成講座 こうすれば、見えないものが見えてくる ビジネスマンのための力養成講座シリーズ

小宮一慶氏の「〇〇力養成講座」シリーズです。

最近、Amazonの Prime Reading に、

このシリーズがどんどん追加されています。

よくまとまっていて読みやすく、おススメです。

 

 

【タイトル】

ビジネスマンのための「発見力」養成講座 こうすれば、見えないものが見えてくる ビジネスマンのための力養成講座シリーズ

 

【作者】

小宮一慶

 

【あらすじ・概要】

「発見力」とは「ものが見える力」

同じものを見ていても人によって得るものが違う。

まず、対象に「関心」を持ち、「仮説」を立てて臨むことで

より深くものを見ることができる。

 

1. 見えているようで見えていない

①気にしていると、ものは見える

セブンイレブンの看板など毎日数十回見ていても

気にしていないと詳細は目に入ってこない。

ところがそこに関心をもつと見えてくる。

 

②思い込みがあると、ものは見えない

「こうなっているはず」という思い込みが強いと

目の前の現実が見えなくなってしまうこともある。

 

③人は、自分に必要なことを選んでみている

自分が必要だと思ったところに注意を集中している。

そうでなければ混乱してしまう。

 

④人は、本当に人ようなものを見ていないこともある。

ただ、本当に必要なものに注意を集中できているとは限らない。

 

2. 関心と仮説

①対象に関心を持つ

関心が情報をスクリーニングしている。

また「仮説」を持つとよりシャープに見ることができる。

 

②分解してポイントを絞って見る

漠然と見るのは難しい。

例えば服の流行の観測であれば

最初の檀家では「色に着目」とか「素材に着目」など

ポイントを絞ってあげると見えやすくなる。

 

③疑問に感じたことの理由を考える

ものが見えてくると「なぜそうなっているのか」が気になる。

例えば新幹線のグリーン車利用率に関心を持つと、その推移で

「なぜグリーン車の利用が激減しているのか」と疑問を感じる。

 

④全体を推測しうる一点を考える

ある一点を見ることによってその全体像がわかるような仮説を立てる。

例えば「一流ホテルでは顧客を靴で判断する」など。

 

⑤先入観を疑う

「レッテル貼り」が判断を鈍らせることがあるので注意する。

 

 

⒊ 例えば、こう見えてくる。

社員数かける企業規模ごとの一人当たり売上から

企業の売上規模を推測したり、

最短での財務健全性の判断には

「流動資産と流動負債」の比率を見る、など。

 

⒋ 見える力の養い方

①他の人より少し余計に勉強する

フレームワークなどの道具を使いこなし、

物事を根幹から考える。

 

②新聞を読む

関心の幅を広げるため、

新聞をあえて一面から順に読んでいく。

同じ情報を定点観測することで

情報の意味が見えてくる。

 

③ふつうのものをたくさん見る

ノーマルなものをたくさんみることで

異常値が発見できる。

 

④問題解決を極める

問題解決の経験を重ねることで、

問題発見力も高まっていく。

 

⑤関心の幅奥行きを深める

できるだけ多くのものに触れることで

情報の関連性が見えるようになり

ものを見る力を養う。

責任を持って見ることで真剣さが出て

より深く見ることにつながる。

 

⑥思想を持つ

適切な仮説を立てるためには

その根幹となる正しい思想が必要。

 

 

⒌ ものが見える十のヒント

①先に要点を知る

まずは重要ポイントを押さえ

その後に必要なところを調べていく。

 

②ヒントを先に得る

ガイドブックを見てから旅行の計画を立てるなど

先にヒントがあるとより深い見方ができる。

 

③分解する

全体像だけでなく、興味ある一点に注視する。

 

④情報を減らす

対象となるものを減らし見えやすくする。

 

⑤気づいたことをメモする

気づいたことはすぐに忘れるのですぐにメモする。

メモを見直すうちに事柄の関連性に気づいたりする。

 

⑥比較する

ものを単体で見ても意味がわからないが

時間的な前後による変化や、

同業内部での比較など

縦や横の比較で意味が見えることがある。

 

⑦一部を取り替える

一つだけを入れ替えると、他の部分の変化に気づくことがある。

 

⑧視点を変える

見るポイントを変えると見え方が違ってくる。

 

⑨複数で話す

複数で話すことで視点を変えることができる。

 

⑩素直になる

自分が正しいと思うと、見えるものも見えなくなる。

こだわりが無いと基準がなくなるが

こだわりすぎず、別の視点を受け入れる素直さも必要。

 

【感想・考察】

本書では「新聞」を読むことを推奨している。

関心を外に広げるため「受動的」に情報を受けるチャネルも必要だという。

 

本書が書かれた十数年前と比べ、当時以上に

テレビや新聞といった「マス・メディア」から

ネット情報に主流が移ってきている。

 

キュレーションサイトなど、自分の関心事についてのみ

情報を掘り下げていくので

「関心の対象」以外の情報をシャットアウトすることが

ある意味簡単になってきている。

 

テレビや新聞も当然偏向性があり、

「彼らが見せたいもの」しか報道していないのだろうけれど

「自分の意志で、関心のあるものを選択している」と思っているうちに、

いつの間にか選択の幅が狭まっているということもありうる。

 

「関心の幅」を広げることにより意識的にならないといけない。

たまにはネット以外の、アナログな情報を取りに行ってみよう。

 

 

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