新章 神様のカルテ
最近とても好きな「神様のカルテ」シリーズの続編が
でていたのでゆっくり楽しみました。
【タイトル】
新章 神様のカルテ
【作者】
夏川草介
【あらすじ・概要】
地域の基幹病院から大学病院に異動した栗原一止。
ハルとの間に生まれた小春と3人で暮らす。
優秀な医師や最新設備など巨大なリソースを持ちながら、
様々なしがらみに絡み取られ、患者を第一に考えることができない
大学病院の矛盾と向かい合っていく。
29歳の若さですい臓がんを患った女性の物語を軸に
それぞれの真摯さで医療に取り組む大学病院を描く。
【感想・考察】
主人公の一止が成長し、惚れ惚れするほど格好良くなっている。
尖った「変人」要素は失わないまま、
幅広い価値観を受容する懐の広さを身に着けている。
学生時代から始まり、
医者になり、夫婦となり、子供を持つ。
そのステージの移り変わりを心から楽しんでいる。
自分自身のステージの移り変わりと重ね合わせると感慨深い。
このシリーズでは、いつも心に残るセリフがいくつかある。
今作では「勇気とは重圧の中での気高さである」
という言葉が素晴らしい。
気高くありたいと思う。