成功するなら「バカ」になれ!
「成功するひとはバカになることができる」という話です。
「規則や因習を振り切って、独自の価値を創造しよう!」ということですね。
【タイトル】
人生を激変させる!「バカになる技術」: 正しい「自分の壊し方」
【作者】
吉田啓司
【あらすじ・概要】
バカとは「世間のルールや常識に縛られない、自由に自らを表現し、想像できる人のこと」と定義し、「バカ」になることを勧める。
バカの強さ
ルールや常識に縛られないことで、「新しい価値」を創造できる。
それが世界への貢献となっていく。
バカになることの難しさ
恥ずかしさや、恐怖が先に立ち、周囲と協調しようという圧力から逃げられない。
バカになる4つの法則
「能動的にバカになる」ことが大切。
①反対の行動を取ってみる
習慣的にやっていることをリストアップし、一つでも反対のことをしてみる。
②苦手なことをする
苦手意識を持っているものにあえて挑戦してみる。ダメなら退く。
③自ら損をする
損ができるのは余裕があるから。損をして「自分の枠を広げた」と思う。
④限界をやぶってみる
今限界と思っていることに、少しだけでも上乗せしてみる。
バカを極める
・チャレンジのメンタリティーを鍛える
失敗は経験を広げる。
常にチャレンジすることで「チャレンジのメンタリティー」を鍛える。
・最悪の状況を想定する
分からないことが恐ろしい、最悪を想定すれば備えられる。
・破壊という前進
失敗や挫折は前進だと解釈を変える。
・何を望むか
「現状を変えたい」という思いが原動力になる。
【感想・考察】
コミュニケーションの手段として「道化を演じる」ことではなく、
「しがらみを突き破る」方向での「バカ」の勧めだ。
バカになる方法として「現状を変える」とか、
「苦手に挑戦する」などを挙げているが、
そういうボトムアップ的なやり方では、
ちょっと遠いのではないかと感じた。
入り口はボトムアップでも、どこかの段階で
「これを成したい!」という想いが固まることで
トップダウン的な動きになるのだろう。
普通に考えれば、大多数の人にとって、
「バカ」にならずに利口に生きる方が幸せだろう。
安全だし人生を楽しめる。
それでも「バカ」になって新しいものを切り開く人は、
圧倒的な動機付けが必要なのだろう。
自分は圧倒的な「バカ」になりたいのだろうか。