毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

稼ぐ話力 相手を腹落ちさせるプレゼンテーション術

勝間和代氏による「より伝わるプレゼンテーション」を説く本です。

まずは「話はほとんど伝わらない」という認識が大事ですね。

 

 

【作者】

勝間和代

 

 

【あらすじ・概要】

「相手を心から納得させ、行動させる」ための話術を紹介していく。

 

話が伝わらない原因

上手な話者でもは20%程度しか伝わらない。

伝わらない主な原因は以下の通り。

 

・話しすぎ

 自分のことを話したい、情報を詰め込みたい、

 という思いから多くを話しすぎ、

 要点がつかみにくくなり伝わらないことが多い。

 

・日本語が論理的構造でない

 主語・述語の順序の自由度や同音異義語の多さなど、

 日本語は論理的に伝えるためには不利な点がある。

 

・相手の存在を忘れている

 相手の反応を考慮せず、自分の話したいことだけを話す。

 「伝える」という目標が抜け落ちている。

 

伝えるための基本ステップ

まずは「相手のため」という思いが基本。

 

・相手に軸を置く

 「自分が言いたいこと」ではなく

 「相手が聞きたいこと」に合わせて話を編集する。

 格好をつけず極力容易な言葉を使う。 

 相手の前提知識レベルにより内容を調整する。

 

・全体像から話す

 最初に全体像を話すことで、

 個別の話がどこに繋がるのか分かりやすくなる。

 

・情報密度に気を付ける

 伝えたいポイントを1個~3個程度に絞る。

 相手が処理できない余計な情報が増えるほど、

 情報密度が下がる。

 

情報密度を上げるために

相手にとって価値のある情報がどれだけ含まれているか。

情報密度の高い話は相手にとって役に立つ話。

 

・ターゲットを絞る

 まずは「誰を相手に話すのか」を想定し

 適切な内容や語彙を選択する。

 

・話す内容を徹底的に理解する

 話す内容について十分なインプットを確保し

 内容を徹底的に理解しておくことで伝わる。

 

・余計なものは入れない

 自分が話したいことを全部話してはいけない。

 相手が混乱する可能性がある藻はすべて排除。

 

・適切な言葉、比喩、経験談を用いる

 専門用語は相手の知識レベルにあっていれば有効。

 比喩や体験談はイメージの共有に役立つ。

 

・得意分野を作る

 最終的には「いかに自分だけのコンテンツを持つか」

 圧倒的なコンテンツは伝え方の弱さを凌駕する。

 

非言語的コミュニケーションのポイント

間の取り方、アイコンタクト、表情など、

非言語のメッセージが言葉より多くを伝える。

 

・「間」は相手のための時間

 話の最中に一呼吸おき「間」を作ることで

 相手が理解することができる。

 前後に「間」を置くことで強調する効果もある。

 

・アイコンタクト

 「相手が興味を持っているか、理解しているか」を

 把握するために目を見る。

 

・笑顔

 笑顔は間違いなく好印象。

 自分自身がリラックスする効果もある。

 

・美男美女を目指す

 服装や姿勢、清潔感など、見た目の印象が

 与える影響は大きい。

 

 

【感想・考察】

ポイントは「相手の求めることを話す」こと、

「誰にも負けない自分の強みを持つ」ことの両立だろう。

 

ビジネスの場では、自分で腹落ちしない内容で

プレゼンすることも多々あるが、どうしても説得力がない。

一方で、自分が深く納得している内容であれば

伝えたいという熱意を持つことができる。

 

「稼ぐ話力」というのは

「自分が熱くなれるモノ」を

「相手にとって価値のあるストーリー」に

昇華できる能力なのかもしれない。

 

 

 

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