文章を整える技術 書いたあとのひと手間でぜんぜん違う
「推敲」の大事さを説く本です。
メールなど読み返すと永遠に送信できなくなるので、勢いで送信ボタンを押してしまうのですが、相手のことを考えると見直す習慣は必要ですね。。
【作者】
下良 果林
【あらすじ・概要】
書いた後の文章の見直しが重要であると説く。
嫌われる「読みにくい文章」
・接続詞が多すぎる。なくても文意が伝わる接続詞は使わない。
・主語と述語の対応がおかしい。「てにをは」が間違っている。
・長い。不必要な内容が多く趣旨がぼける。
・専門用語が多すぎる。
・「ウラ」が取れていない。情報の出所が明示されない。
今すぐできる推敲テク5選
・書いた内容を一度忘れる。できるだけ時間を空け客観的に見直す。
・音読する。リズム感を掴み文の長さや特定表現の頻出を避ける。
・句読点、かっこ、一行空け などに気を付ける。
・漢字、略称、専門用語は、読みやすく理解しやすいものに置き換える。
・表記ゆれを統一する。ワープロソフトを使うのも手。
慣れたら試したい推敲テク5選
・文末アレンジをストック。体言止め、時制などでバリエーションを付ける。
・一文当たりの長さ制限。100文字程度。
・より短い言葉への置き換え。語彙力の強化も必要。
・必要な情報に絞る。本筋から外れた情報で趣旨をぼかさない。
・チェックリストを使う。
推敲不要な文章を書くために
・自分の癖を把握。特定の表現を使いすぎるなど。
・正しい言葉を意識。 同音異義語や重複表現などに気を付ける。
・先に構成を整える。[結論]-[理由]-[例]-[再度結論]が基本。
推敲に困ったら
・意地悪な読者の視線で推敲する。
・身近な人にチェックしてもらう。
・プロの文章から学ぶ。
【感想・考察】
自分の文章を読み返すのが嫌いで「推敲」が苦手なのだが、読み手がいる文章であれば、読みやすさを考慮する必要があると反省した。
急ぐと「てにをは」もおかしくなる。勢いで書くと主旨からブレる不要な内容も多い。誤字脱字チェック、「てにをは」チェックと、文章の10%削りは必須だろう。
時には「構成」を決めてから書く練習も必要だと感じる。
読み手のことを考えるのが大切ですね。
【オススメ度】
★★★☆☆