毎日一冊! Kennie の読書日記

面白い本をガンガン紹介していきます!!

日本再興戦略

 日本の「強み弱み」を分析し、近年の技術革新を視野にいれた「日本再興」のグランドデザインを提案すると謳う本です。内容的に浅い感じが否めませんが、アイデアとして面白い部分もありました。

 

【作者】

 落合陽一

 

【あらすじ・概要】

 ざっくり拾うと以下のような内容。

 

 ・「欧米」というけど欧州と米国は違うし、それは幻想だ。

 ・「西洋的」な分かりやすさと「東洋的」な思想は違う。

 日本は八百万の神を奉じる多神教だから中央集権に向かない。

 ・江戸時代には士農工商制度もあったし、カースト的な身分制は日本に会う。

 ・士農工商のうち、ゼロサムで価値を生まない「商」が最下位なのは納得。

 ・「百姓」は百の仕事をするという意味で、仕事に多重性があった。

 ・自動翻訳が進化すると英語力より論理的な話をする能力が需要になる。

 ・自動運転の進歩で移動時間の捉えられ方が変わる。路線価なども変化する。

 ・レイテンシの少ない5G 通信の普及で医療や介護分野への採用が進む。

 ・自動運転でも独立型より通信型が主体となる。

 ・人口減少期なので機械による労働機会の損失は大きな問題にならない。

 ・日本の高齢化ソリューションは他国に売れる。

 ・トークンエコノミーによる地方自治体の活性化。

 ・トークンエコノミーによる、プラットフォーム独占への戦い。

 ・日本が成功すると隣国が侵略するから自営軍が必要。

 ・侵略者は悪なので非人道的な機械兵器も許される。

 ・民主主義思想と民主主義制度は分けて考える。

 ・リーダー2.0 は共感力があり弱点を補いあえる。

 ・職業のポートフォリオを考えるような教育。

 ・アートを教育に組み込む。

 ・「ワークライフバランス」より「ワークアズライフ」が日本に会う。

 ・兼業解禁をする一方、解雇はしやすくするべき。

 ・付加価値を生まないホワイトカラーおじさんを守りに使う。

 ・年功序列から離れるべき。

 ・日本に男女平等は合わない。仕事に合った男女比率を考える。

 

【感想・考察】

 教育については著者自身の経験もあり面白いし、自動運転やブロックチェーンの話などは楽観的過ぎるが提言として面白いと感じる。ただ国防、民主主義などについては非常にお粗末だと感じた。「戦略」として総花的に語るより、著者自身が強みを持つ部分に集中したほうが有益な本になるのではと感じた。

 

【オススメ度】

 ★☆☆☆☆

 

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