マンガでわかる! 情報整理術〈超入門〉
マンガで情報整理について説明する本です。「超入門」とある通り初歩的な内容ですが、マンガで図解されるので、具体的な活かし方がイメージしやすいです。
【作者】
岡野純
【あらすじ・概要】
IT企業で働くジュンが、奥さんのモモや子供たちからの助言を得て、業務を改善していくストーリー。
・情報は一か所に集める
メールの振り分けなどで入口を分けるのではなく、インボックス一つに集中し見逃しを回避する。
・インボックスから要らないものを捨てる
まずは不要なもの(何のタスクも含まず、記録的価値もない)を捨てる。
・インボックスから移動させる前にタスクを抜き出す
タスクを含むものは、ToDoとして別の場所にまとめる。
・定期的にインボックスをからにする
ため込むと処理が追い付かなくなる。できれば毎日。
・メール以外の情報も整理
紙のメモや口頭での連絡も同じ考え方で整理する
・覚えておくのをやめる
「情報は忘れる」という前提でメモを取る。
・メモを取りやすい環境を作る
携帯しやすいメモ帳や、スマホなどを活用しメモを取る環境を整える。
・紙の電子化
原紙を取っておく必要がないものはデータ化して整理。
・情報整理のステップはタイミングを分ける
インボックス整理と紙のスキャニングなど、混ぜずに一つずつ取り組む。
・分類しない
電子データの場合フォルダ整理では探しにくい。複数のカテゴリに入る情報もあるので、タグ付けと時系列での検索を活用し、分類しての整理はしない。
・最新バージョンの管理
情報を分類せず一つのフォルダで最新バージョンだけを扱う。
・持ち物は最小限で共有する
データを自分で持ち歩かず、クラウドなどで共有しておけば、タスクの中で自分がネックとなる可能性が減る。
【感想・考察】
物理的な書類などをフォルダ管理するように、データもフォルダ分けするほうが直観的には分かりやすい。
しかし、物理的な制限を取り払って考えると、「複数の属性を持つ情報の扱い」や「最新バージョン管理」のためには、情報へのタグ付け管理の方が優れている。
人間が物理的な肉体を持っているうちは、現物を分類整理することはなくならないのだろうが、少なくとも情報の扱い方は合理的にしていくべきなのだろう。
Twitter Native となるようば世代は、直観的にタグ分類ができるのだろうか。
【オススメ度】
★★★☆☆