バリバリウケる!ジャパングリッシュ 「ペーパードライバー」は英語じゃない!
日本の大学で「外来語」を研究しているアメリカ人の本です。
私が英語で話す相手は「ジャパングリッシュ」に馴染んでいる人ばかりなので、「和製英語」も理解してくれますが、やっぱりちゃんと区別しておきたいと思い、本書を手に取ってみました。(ダウンロードしました、ですね)
【作者】
アン・クレシーニ
【あらすじ・概要】
日本人が使うカタカナ英語で、ネイティブは使わないもの、違う意味で使うものを解説する。いくつかの例を紹介する。
・ペーパードライバー
特にアメリカでは IDカードがあり、身分証明代わりに免許を持つことがはない。ペーパードライバーの観念自体を理解できないよう。 Who has driver's license but never drives. みたいに説明しないと伝わらない。
・スキンシップ
完全な和製英語。 Bonding とか Phisycal Intimacy、 Phisycal Contact などが同様の意味を表す。 Phisycal Intimacy は「肉体関係」的なニュアンスもあるので、Bonding が一番無難だとしている。
・○○アップ
「何かが上がる」ときの アップ は、そのまま英語で使うことは少ない。
給料のベースアップは、Base Salary Increase、 to get pay raise などの表現。
顔のリフトアップは、Lift だけで上げる意味がある。
スキルアップ、レベルアップ などは Improved が一般的。
RPGなどでの レベルアップはそのまま通じるらしい。
バージョンアップは Upgrade 。
・バイキング
食べ放題のレストランをバイキングとは言わない。英国英語では Buffet で通じることも多いが、本来は立食形式のことをいうので完全には当てはまらない。
All You Can Eat Style といえば完全に伝わる。
・ハンドル(自動車の)
これは Steering Wheel 。車関係では フロントガラスは Windshield、ウインカーは Blinker か Turn Signal など。
・マイ○○
私の○○ という意味で my を使うとニュアンスが通じない。
マイカーは My Own Car だし、マイペース は Take My Time。
【感想・考察】
語りかけるような文体なので、単純にリスト形式で説明されるよりは頭に残る。
内容は初歩的で和製英語であることを認識しいているものがほとんどだが、それを適切に言い換える英語を知るのには役立った。
【オススメ度】
★★☆☆☆