たとえる技術
「たとえ」を使うことで、分かりやすくオリジナリティのある表現をしましょう、という内容の本です。たとえるための目の付け所をいくつか挙げています。
ですが全体として実用書というより笑かすためのギャグ本という感じでした。
【作者】
せきしろ
【あらすじ・概要】
「たとえる」ことの効能として、感情を伝えやすいこと、オリジナリティのある表現ができることを挙げている。
比喩表現を作るためのポイントとして、
・視点を変える
女性→人間→動物→生物→地球上のもの など視点をずらしていく。
・似た形、色、動きなどから連想する
・自分と相手の共通の得意分野を使う
など、いくつかのポイントを示しながら、多くの例文をあげている。
【感想・考察】
「すごく嬉しい」というより「期末試験の最後の科目が終わった時のように嬉しい」という表現の方が、同じ経験をしている人の間では伝わりやすいだろう。主観的な感情は、どれほど言葉を尽くしても伝えきれないものだが、エピソードが絡む表現であれば相手がそのエピソードと結びつけている記憶、感情、感傷を惹起することができるのだろう。
比喩表現や物語で言葉を選び相手の感情を動かすことを意識するのは、RPGの最初の町周辺で地道にレベル上げをするくらい楽しい。
【オススメ度】
★☆☆☆☆