世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
ビジネスの場で素早く結果を出すための方法を提唱している本です。
最近は「仕事術」の素晴らしさより、それを動かしてく「バイタリティ」の方に興味が向いてきました。圧倒的な成果を出す人は、自分なりの仕事の哲学を持っていて言うことが違うのですが「圧倒的な行動量を維持し続けるバイタリティ」は皆共通しているように思えます。
【作者】
ピョートル・フェリークス・グジバチ
【あらすじ・概要】
モルガン・スタンレー、グーグルを経て独立した著者が、その経験をもとに「最速の仕事術」を提唱する。
・1回で終わらせる
できるだけその場で終わらせることを考える。
持ち回りではなく、プロトタイプを皆で仕上げる。
メールより、ドキュメント共有やチャットなど即時性のある道具を使う。
・ロジカルシンキングに頼らない
論理・分析は説明するためのもので後付け。アイディアはひらめき。
クリエイティブな発想には集合知を活用。
無関係のものを結びつけることで新たな発想が出てくる。
・10%の成長ではなく10x
ルールを破らないと10倍にはできない。
次のステップに進むためには、今の自分の仕事をなくす。
・人間関係」の作り方
誰と一緒にいるかが大事。同じ人より新しい人、日々変化している人と会う。
・高速で学ぶ
検索時代にはコンテンツよりも経験値が重要。複数のコミュニティーに顔を出し、人を巻き込んで行く。
・疲れない働き方
今ここに集中するマインドフルネス。感情の起伏は避けられないものとして、「素早く安定した状態に戻す」ことを学ぶ。
・自分の仕事を壊す
今の自分の仕事に執着せず、それを壊し新しいものを作り上げる。新しい技術や変化を恐れずに波に乗って行く。
【感想・考察】
今の仕事を50%の労力で終わらせ、その改善や先の仕事のために残りの時間を使う。先回りして考えることで、成果に繋がらない無駄な仕事を減らしていく。
今よりも高いレベルの仕事をするために、今の仕事を自ら壊して行く。「変わらないことがリスクだ」という主張は納得できる。
「効率的な仕事のしかた」を追求したい人にとっては良書だろう。
【オススメ度】
★★★