新訳 原因と結果の法則
【作者】
ジェームス・アレン
【あらすじ・概要】
「人は自分が思っている通りのものになる」という話。
宇宙の法則は公平で原因に対して必ず結果が伴う。正しい行いをしようと努力を続ければ高貴な人格になり、野卑な行動を続ければ下劣な人格になる。自分の精神状態に応じて環境も変わってくる。良い思考は良い結果を生み、悪い思考は悪い結果を生む。
肉体も精神が反映する。喜びと善意があふれた心は強い肉体と穏やかな笑顔を作る。
目的を持ち常に集中する。精神を強くするためには一箇所に周遊しなければならない。目的を明確に持つことが必要。
成功を呼ぶのは自分の精神のあり方。欲望に負けることなく自己抑制が必要。
【感想・考察】
100年以上前に書かれた本。「自分が思う通りの自分になる」そのために「目標を持ち」「自己抑制をしながら」「常に正しい行いをする」という流れは近年の自己啓発本の基本パターンとなっている。ある意味非常にシンプルで「良い行いをすれば、良い結果がもたらされる」ということ。逆にいうと自分の人生は起こることは全て自分の責任で、他責とすることはできないということ。
「じゃあ、何が良い行いなのか」という所には踏み込んでおらず、内容も単純化しすぎているが、書かれている内容自体には「確かにそうだろうね」としか言えない。