Kennie の読書録

毎日1冊本を読み、記録を残したいと思います。

青い月夜の特別なこと

【作者】

 赤井五郎

 

【あらすじ・概要】

虫を使った文化を発展させた世界の話。薬品や燃料もから取り、刃物などの武器も甲虫から作り出している。

探偵の双一郎と助手の京子は、武器の扱いで財を成したバトルシュ・クスティモールから調査依頼を受ける。虫薬剤師のマグザブも加え3人で屋敷に赴くとバルトシュの孫娘リーラを殺した犯人を捜して欲しいという。屋敷を捜査するうちに徐々に明らかになる事件の全容。依頼人の真の目的は何だったのか。

 

【感想・考察】

国籍不明な街、満月の夜の薄暗さ、情報を小出しにする依頼人の不気味さ、虫を使った捜査など、ホラー寄りだが静謐で美しい雰囲気。事件解決も「名探偵が推理する」のではなく、この世界独特の現象を利用しているので、普通のミステリとは全く異なる。

最後に探偵と助手の京子、虫薬剤師 3人の関係が明かされるときは鳥肌が立つ感覚。月夜の雰囲気と重なり深い印象を残した作品。