図解 ワイン一年生
【作者】
小久保尊、(イラスト:田口コロ)
【あらすじ・概要】
ワインの材料となるブドウの品種を擬人化し、それぞれの特徴をわかりやすく語る、ワイン初心者向けの入門書。
以下に挙げる6つの主要品種を押さえておいて、傾向の基準にすれば良い。
・カルベネ・ソーヴィニヨン(赤)
パワフルなボディーで渋味もある、優等生的品種。ボルドーでは超高級ワインの原料にも使われる。
・ピノ・ノワール(赤)
ブルゴーニュでの重要品種。育成できる気候条件が限られている。渋味は弱いが育成地によって重めにも軽めにもなる。わがままだけれども高貴なお嬢様のイメージ。
・メルロー(赤)
ボルドーの重要品種。果実味があるけれど担任は少なめでまろやかで丸みがある味、腐葉土の香りがする。優しくふくよかな女性らしいイメージ。
・シャルドネ(白)
シャンパン、シャブリからカルフォリニア白ワインなどに幅広く使われる。古ボディに近いが、スッキリ感がある。その土地ならではの味に染まる、誰からも愛されるアイドル的イメージ。
・リースリング(白)
アイスワインなど高級甘口ワインに使われる。フルーティーだが、酸味もあるので甘口でも甘すぎない。ツンデレ系のイメージ。
・ソーヴィニヨン・ブラン(白)
爽やかスッキリ系の味わい。涼やかにするクールな美少女イメージ。
赤の場合、基準となるカベルネ・ソーヴィニヨンが好みに合うならメルローなどどう傾向の多品種に幅を広げ、重いと感じるならピノ・ノワールを試してみると良い。
白の場合、基準となるシャルドネを飲んでみて、もっとフルーツ感が欲しいと思えばリースリングを試し、もっとスッキリしたいと感じるならソーヴィニヨン・ブランが合うかもしれない。
産地ごとの違いとして、
・ヨーロッパ諸国の旧世界ワインは複数の品種をブレンとしたものが多く、ブドウの品種は記載されず、代わりに産地を示されることが多い。
・ヨーロッパ以外の新世界(南米、オーストリアやアメリカなど)では単一品種を原料としたワインが多く、ラベルに品種が描かれることが多い。
品種ごとの味の傾向を知るためには「単一」から始めるのが良い。
【感想・考察】
上記以外のブドウ品種やフランスの主要産地ごとの特色、フランス以外の国の有名どころを紹介している。
ワインを飲む機会が増えたので、最低限の知識は欲しいと思って入門書を読んで見たが、酒に関しては完全な「子供舌」で「超下戸」な自分には飲み比べて味を覚えることはできなかった。。
とはいえ、ワインを選ぶときにある程度の知識がないと困ってしまうので、こういった入門書はありがたい。