引き寄せない法則―うまくいく人だけが知っている本当の引き寄せの法則
【作者】
牧野内大史
【あらすじ・概要】
いわゆる「引き寄せの法則」の解説本。
中国古典の易経の考え方の紹介から始まる。陰陽→四象→八卦というように分岐していくわけではなく、全てがミルフィーユのように重なるように分布している。これは量子力学から導かれた多元宇宙(マルチバース)の考え方にも沿っている。
全ての因果は既に起こって全ての時間と空間が重なって存在している。「自分」が観測しているということだけが外部にある。逆に言うと宇宙で起こり得る因果は全て自分の内側に存在している。
「自分」がどの世界を選択するかで何でも実現することができる、とする。
【感想・考察】
「無い」すなわち「空」は何もないのではなく、全てを含有するということで、タイトルの「引き寄せない法則」は、「ない」を引き寄せるということらしい。
「すべてが空であるなら、すべてが空ってことも、すべて空なんじゃないのか」と作者本人が語っている。因果で考えると無限循環が起こってしまうが、「因果は全て完結している」ということなのだろう。。
正直すんなりと入ってくる話ではなかったが、「時間・空間の一つの見方として聞いておく」 という感じ。