毎日一冊! Kennie の読書日記

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探偵少女アリサの事件簿 溝ノ口より愛をこめて

【作者】 

 東川篤哉

 

【あらすじ・概要】

 10歳の少女探偵「綾羅木アリサ」の活躍を、なんでも屋「橘良太」がワトソン訳の語り手となって綴る4編の短編小説集。

 

・名探偵、溝口に現る

 オイルサーディンの過剰発注で仕事を首になった橘良太が、なんでも屋を立ち上げる。なんでも屋として画家のモデルとなった良太は、画家の父親が殺された事件でアリバイを証明することとなる。後日、10歳の少女アリサの子守を依頼された良太だが「名探偵」であるアリサが、画家の殺人事件に興味を持ち現場を訪れることとなる。

 

・名探偵、南武線に迷う

 アリサが「はじめてのおつかい」として南武線で数駅離れた街を訪れ、とある人に品物を届け、良太はこっそりアリサの後をつけ監視する役割を依頼される。後ほどアリサが品物を届けた人物が殺人事件の容疑者となるが、アリサが彼と出会った時間を考えると犯行は不可能と思えた。

 

・名探偵、お屋敷で張り込む

 とある社長夫人が夫の浮気調査を良太のなんでも屋に依頼してきた。良太は娘役のアリサとともに社長宅に張り込み、深夜社長の住む離れに訪れる女性の姿を確認する。ところが翌朝社長が殺害されていることが発見され、続いて浮気調査を依頼した社長夫人も別の場所で殺されていた。

 

・名探偵、球場で足跡を探す

 メンバーが足りなくなった草野球のチームで助っ人として参加した良太だが、足を引っ張りまくり敗戦に貢献する。後日、助っ人を依頼した草野球チームの監督がボーガンで撃たれピッチャーマウンド近くで死亡してるところを、良太とチームメイト、相手チーム監督が発見する。マウンド周辺には監督本人の足跡しか残されおらず、犯人は遠くからボーガンで撃ったものと考えられるが、夜中の闇の中十数メートル離れた場所からボーガンを命中させることはできるのだろうか。

 

【感想・考察】

 東川氏は、高飛車な女探偵やのキャラクターが好きなようだ。 ミステリとしての仕掛けは特に目新しいものではないが、アリサと良太の掛け合いの面白さや、キャラクターの魅力で読ませる。映像化を想定しているようなキャラクタ描写も面白い。気楽に楽しめるライトミステリ。 

 

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