自分に自信をつける最高の方法―――ミス・ユニバース・ジャパンビューティーキャンプ講師の世界一受けたい特別講義
【作者】
常冨康弘
【あらすじ・概要】
ミスユニバース・ジャパンのコーチングも行う心理カウンセラーの作者による「自信」を身につけるための本。
作者の論によると自信は「幼少期のセルフイメージ」という土台の上に「能力や経験」といった実績を積み上げるもの。まずは「幼少期のセルフイメージ」を正し、その上で経験を積み上げないと積み上がっていかないとする。
・幼少期のセルフイメージを正すため「子供の頃の自分を癒すワーク」を提唱。
① 落ち着ける環境で深呼吸
② 目の前に6歳頃の自分がいるイメージ
③ その子供の気持ちを察する、話しかけてきたら聞く
④ その子が求めていることをしてあげる
⑤ その子が満足している姿をイメージする
⑥ その子が安心していることを感じる
全部で5分から10分。
その後、経験・能力を高め自信を積み上げて行くためのワークもいくつか紹介。
① 目標を書き出す
② 自分を褒めてもらう、一人でも鏡などを使って
③ 音楽に合わせて好きなように踊る
④ 好きなことをする時間を取る
⑤ 誰かのために何かをする
さらにアフターケアとして、以下のような行動を推奨する。
① 怒りを感じた相手を思い描き、感情を説明する
② 感謝できることを5つノートに書く
③ イヤな記憶を書き換える
④ スキンシップをとる
⑤ ストレス解消のため、笑う、泣く、歌う、踊る、自然の中を歩く
「気づいたら気にしなくなっていた」という状態がゴール。
【感想・考察】
「女性が美しくあるために」という趣旨の本だが、自信を持つことの意義、そのための手法として学ぶべきところはあった。セルフイメージを上書きするため、成功経験を積み上げて行くことが必要だと感じていたが「根拠のない自信」の強さも間違いなくあると思う。「批判的精神」や「相対的評価」が生まれる前のまっさらな時期に、「自分は存在していい」、「自分は愛されている」、「自分は何でもできる」という「根拠のない」信頼を持つことができれば、重心の低い生き方ができるのだろう。