Kennie の読書録

毎日本を読んで、面白い本を紹介したいと思います。

偽ガルシア=マルケス

【作者】

 古川日出男

 

【あらすじ・概要】

 ガブリエル・ガルシア−マルケス ではない ガブリエラ・ガルシア−マルケスは「私は誰なのか」と問いかける。ガルシア−マルケスの代表作のイメージを再構築して投げかける。物語を育む場として「家」を中核に据えている。

 「読書をして数時間後、明日、一週間後に残っているもの」そういう「読書の染み」を集めていく。水中都市、40cm浮かぶ神父、ウミガメ、蟹を殺しあるいは殺さない、年老いた天使、バラの香り、星の動く音がうるさくて眠れない男、などガルシア−マルケスの短編に出てきたイメージを投げかけ、物語として再構築している。

 例えば「海」という言葉をとっても、マルケスがイメージしたカリブ海と、私がイメージした海水浴場は全く違うように、「読書の染み」はそれぞれ違う。「私」はそういう染みをたくさんコレクションして、物語を編んでいく。

 

【感想・考察】

 独特な文体で実験小説的。私はガルシア−マルケスを読んだことがないのだが、文体などは彼のものに寄せているのだろうか。小説としてはストーリーとして成り立っていないが、様々なモチーフから伝わるイメージが鮮やかな色彩で流れ込んでくる。

 ガルシア−マルケスの作品は敬遠していたが、一度は読んでみよう。

 

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