Kennie の読書録

毎日1冊本を読み、記録を残したいと思います。

明日に疲れを持ち越さない プロフェッショナルの仕事術 ビジネスライフ

【作者】

 渡部卓


【あらすじ・概要】
 ビジネスマンの観点から主に仕事に絡めて、疲れをマネジメントする方法を書いた本。いかのような章立て。

疲れのメカニズムと現状把握
疲れには以下の3種類がある。
・「肉体的疲労」-エネルギー切れ
・「精神的疲労」-人間関係などのストレスによるもの
・「神経的疲労」-環境の影響などで視神経や脳の緊張によって引き起こされる
   疲れレベルのセルフチェック
   次のサイトでの自己診断を推奨
   http://kokoro.mhlw.go.jp/check/
 

疲れをためない生活習慣
疲れをためない睡眠のために
・朝日を浴びる
・7〜8時間をターゲット
・22時から2時の睡眠は成長ホルモン分泌を促す
・眠る3時間前から入浴や、ディスプレイを見ないなど準備を始める
・オフの日も遅くまで眠らず、早寝で調整する

   食事については
   ・エネルギー利用のためビタミンBの摂取
   ・朝食をとる
 
   運動も必要とする
   ・日常生活に運動を取り入れる
   ・電車の中での体幹トレーニング、ドローイン等

   TAGを遠ざける
   ・たばこ、アルコール、ギャンブルをストレス解消の手段としない

   マインドフルネスの実践
   ・腹式呼吸を行い、「今ここ」に意識を向ける瞑想

   紫外線対策
   ・紫外線による疲労の蓄積は侮れない。サングラスや帽子など

ストレスコントロール
適度なストレスはやる気を増進させるが、過度になると心身を害する。
ストレスはある程度自分でコントロールできる。
   ・「ABCDE理論」
     Activating Event 実際に起こった出来事
     Belief その受け止め方
     Consequence その結果どうなったか
     Dispute それでよかったのか自問自答する
     Effect それによる効果や影響
   具体的な例を挙げると、
A上司に書類のミスを指摘される
    B1 「上司が自分を嫌っているからだ」と捉える
    C1 業務の改善につながらない
    E1 仕事のやる気を失う
   という流れに対し、D自問自答の段階を入れる
    A 上司に書類のミスを指摘される
    B1 「上司が自分を嫌っているからだ」と捉える
    D それ以外の捉え方がないか自問自答する
    B2「上司は自分に目をかけ、特に期待してくれている」と捉える
    C2 積極的に業務改善を行う
    E2 仕事のモチベーションが上がり成果につながる 

   ・70点主義
     成果主義といっても70点を超えれば大丈夫、と考える。

仕事の効率化
疲れをためないため仕事を効率化する

・終わりの時間を意識したタイムマネジメント
 会議などでも始まりだけでなく終わりの時間をきちんと決め結論を出す

   ・Quick and Dirty でとにかく仕上げ次工程に上げ、ミスを修正しながら進める

   ・「しずかちゃんタイプ」のさわやかなアサーションで断る
     のび太君は人を気にしすぎる非主張型、ジャイアンは自己主張ばかりの攻撃型
     これに対ししずかちゃんは自分のことを第一に考えながら他者も配慮する自他尊重型
    できない仕事はうまく断り、渡せる仕事は人に任せる。

人間関係のストレス回避
ビジネスの場における人間関係について。

・正しい手続きを踏み、上下に報告連絡し、とことん話とことん聞き、失敗を重ね経験値を高め、自分の問題と他社の問題を腑分けし、どうにもならない状況なら逃げる。

   ・コミュニケーションの基本は「聞く」こと
    批判、反論をせずにまずは聞き続ける「傾聴」
    相手の話に「肯定的関心」を持ち受け止める
    自分の考えはわきに置き、まずは相手の立場に立って眺める「共感的理解」
    指示ではなく、どうすれば相手はそれをしたくなるのか考える「非指示的アプローチ」

   ・叱るときは「かりてきたねこ」
    かー感情的にならない
    りー理由を話す
    てー手短に
    きーキャラクタ(人格)否定はしない
    たー他人と比較しない
    ねー根に持たない
    こー個別に伝える

休み方
休むことに罪悪感を感じる必要はない。

・自分が気にするほど他者は自分を見ていない。休む時は堂々と休む。
・4つのR
  Relaxation 瞑想、アロマなどで脳や神経を休める
  Recreation 運動や音楽など好きなことを楽しむ
  Rest    睡眠や温泉など体をじっくり休める
  Retreat   森林浴など場所を変えて心身を休める
  

【感想・考察】
 「疲れを持ち越さない」というタイトルだが、どちらかというとビジネスで効率的に動く方法を語り、ビジネスで成果を上げることを目標とした本。「ABCDE理論」、叱るときの「かりてきたねこ」等、頭に残りやすい説明が多く有益だった。