毎日一冊! Kennie の読書日記

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1時間でわかるビットコイン入門 ~1円から送る・使う・投資する~

【作者】

 小田玄紀

 

【あらすじ・概要】

 ビットコインの仕組みや使い方、取引所などについて初歩的な内容の概説書。

 

ビットコインの使いどころ

 

 ①送金手数料の安さを利用する

  銀行等の金融機関はセキュリティーに膨大な設備投資をしているが、ビットコインは、マイニングというインセンティブを使いセキュリティー確保をユーザに分散処理させ費用を抑えている。そのため送金手数料が安く、銀行経由の海外送金では数千円かかるところ、数十円から百円程度で送金できてしまう。海外送金の機会が多い場合はメリットとなる。

 

②代金支払いに使う

  現在ではまだビットコインを受け入れる実店舗は少ないが、決済手数料の安さから普及が期待される。クレジットカードが5~8%程度の決済手数料を取るのに比べ、1%程度の手数料に抑えられており、設備投資も最小限で済むので、店舗側のメリットが大きい。拡大すればユーザ側の利用増加も見込める。

 

③投資対象とする

  ビットコインはトータルの発行量が決められているため、需要に応じて価値が増減する。長期的な値上がりを期待しての保有や、短期的な値動きにレバレッジをかけるような投資、取引所の間の価格差を利用して利ザヤを稼ぐ方法などがある。

 

ビットコインの安全性

 

 ビットコインはブロックチェーンと呼ばれる帳簿を世界中に分散させて持つことで改ざんが難しい。取引所単位でセキュリティーに課題があったりすることはあるが、ビットコイン自体の堅牢性は破られていない。

 とはいえ取引所の信頼性を見ることは大事。日本では取引所が認可制となり金融庁の監督を受けることとなったため、信頼性が高まることが期待される。上場しているような取引所は財務状況を公開しているので比較的安全。顧客資金を完全独立で管理している取引所を選ぶべき。

 

【感想・考察】

 最近、ビットコインは投機対象としてしか見られていない感があるが、運用コストの低さから、決済・送金の手段としても有用だ。また政府や金融機関から見るとお金の流れを把握しやすくなることも、犯罪防止やより効果的な経済政策の実施に向けて有用だと思われる。

 短期的な価格上下はあるかもしれないが、仮想通貨の需要自体は強いこと、中でもビットコインは頭一つ出た存在感があることから、試しに購入してみたい。

 とはいえ最近ではコインチェックのハッキングなどセキュリティー不安もあり、リスクを受け入れられる範囲で、できる限り信頼できる取引所を選択する必要がある。こういう案件では広告バイアスが強すぎて、ネットで中立的な情報を得ることは極めて難しい。。

 

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