【入門】お金持ち生活のつくり方―――今すぐこの習慣と思考法を身につけよう!
【作者】
佐々木裕平
【あらすじ・概要】
「お金持ちになる方法」の入門書的な本。提言されているのは以下のような内容。
・給与所得+投資による所得 で「お金に背中を押してもらう」
お金を投資に回すことで「お金がお金を稼ぐ」。楽をすることは悪いことではない。 安定的な給与所得と並列させておくことは優れたリスクヘッジ。定期的な収入がないと信用を得にくい。
・参照点(基準展)を固定する
収入が増えると、行く店や買うものが高価なものになりがちだが、基準とすべき点を固定することで、無制限な支出増を防げる。
・金持ちの家は広い
家の敷地が広いこと以上に物が少なく整理されている。参照点が固定されているため物が増えすぎることがない。また物の定期的な棚卸、サンクコスト(回収できない投資)の廃棄を習慣化しているため、整理されている。
・神棚がある
信仰によって神棚ではないかもしれないが、「願う」習慣を持っている。「神頼み」ではなく、自分の願い、目標を常に明確に言語化し、意識に上らせること自体が効果。
・位置取りに気を配る
奢られることで下になるのを嫌いって自ら奢ったり、軽く扱われるのを嫌いきちんとした服を着たりする。小さなことでも位置が大事ということを認識している。
・90% ×2
90%の完成度を100%に上げるためには、そこまでの労力の倍以上が必要になる。致命的でないことなら90%の完成度にとどめ、別の90%をもう一つ達成することで、トータルの成果は180になる。
・投資においても参照点を固定
投資する場合も基準を明確に持つことが必要。100万円で買った株が150万円に値上がりすると、150万円を参照点としてしまい、140万円で売却すると損したと感じがちだが、あくまで基準は100万円。基準を明確に持ち短期的な変動に踊らされなければ、損をするリスクは減る。
【感想・考察】
初歩的で同類の書籍と内容の重複も多いが、それだけ重要だとも言える。
「お金がお金を増やす」、「基準を上げすぎない」、「目標を明確に持つ」、
「完璧にこだわりすぎない」というあたりは、本質的なことなのだろう。