夏のかけら
【作者】
幸田玲
【あらすじ・概要】
交通事故で恋人を亡くした主人公。会社を辞めて叔父の経営する工務店で働いていた。高校時代からの友人の紹介で、古い家をバリ風のカフェに改装するリフォームの仕事を請け負う。リフォームの施主は亡くなった恋人の面影を感じさせる女性で、工事の打ち合わせを重ねるうちに思いを寄せるようになっていく。
彼女が家具の仕入れでバリ島に赴く時に、主人公も彼女を追ってバリ島に向かい、思いを打ち明ける。
【感想・考察】
ストーリー的には大きな盛り上がりもなく、淡々と静かに流れる。彼と彼女のやり取りの機微が繊細に描かれていて、恋愛小説としてはよくできているのだと思う。
動きのある展開を期待して読むと、ちょっとあっさりしすぎている感はある。