仕事は楽しいかね
【作者】
デイル・ドーデン
【あらすじ・概要】
空港に足止めされた主人公が、ある老人から「仕事は楽しいか」と聞かれる。老人は著名な経営者でコンサルタントとしても引く手あまたという人物だった。彼は「試すことに失敗はない」という。
コカコーラの成功は、「様々な新製品を開発していた薬局店主」が、「たまたま」従業員が咳止めの薬を水で割って飲んでいるのを見て、ソーダ割りにして売り出すことを思いついた。リーバイスの成功は、ゴールドラッシュで集まる人に道具を売り込んでいたが、ズボンはないかと聞かれたときに「たまたま」売れ残っていたテント用の帆布を使ってズボンを作ることを思いついた。
「数多くのチャレンジ」をして、「偶然のチャンスを活かせるような心構え」を持つ人に、成功が訪れる。「必要は発明の母」だが「偶然は発明の父」で両方が揃い、それを受ける体制が必要だという
【感想・考察】
「やりたいこと」、「自分が没頭できる大好きなこと」に情熱を傾けるのが成果を出す近道であることは間違いないが、「何が好きなのか分からない」、「やりたいこと」に出会えていないという人も多いだろう。まずは何かを試すこと、試して昨日と違う今日を迎えること自体を楽しむ、そういう姿勢が良い方向に導くこともあるのだと思う。
「試すことに失敗はない」と考えていきたい。